文学部 歴史文化学科

文学部 歴史文化学科

歴史・文化の知識を社会に還元できる人材を育成する

 大東文化大学の建学の精神「東西文化の融合」を実現するための新たな学びに挑む歴史文化学科。
 教員・学芸員などをめざす従来の歴史学に加え、研究成果を観光業に還元する「観光歴史学」が学べるのも大きな特徴だ。
 「東西文化コース」「日本史コース」「観光歴史学コース」の3コースではどのような学びが展開されるのか?
 学科主任を務める予定の宮瀧交二教授に話を聞いた。
聞き手・大学通信 UNIVPRESS編集部
(2018年3月現在)

宮瀧 交二 教授

立教大学大学院文学研究科博士後期課程史学専攻(日本史専修)学位予備論文提出退学。博士(学術)。埼玉県立博物館主任学芸員などを経て、2005 年大東文化大学文学部着任。2018年4月、文学部歴史文化学科主任に就任。

大東文化大学の強みや特徴を生かした歴史分野の学びとは?
 本学は、「東西文化の融合」を建学の精神として、さまざまな学術研究の成果を積み上げてきました。この知的資産は、歴史文化学科3コースの学びにおいて大いに役立つでしょう。
 なかでも私が注目しているのが、日本でもここにしかない「観光歴史学コース」です。これは、歴史研究の成果を実際に旅行・観光業に活かし、社会に還元することを目的としています。NHK総合テレビの『ブラタモリ』という旅番組が人気を博しているのは、訪問先で大学教員や博物館学芸員が、その地域にまつわる最新の歴史研究の成果を披露しているからだと言えます。
 また近年、訪日外国人観光客はますます増加傾向にあり、2020年の東京五輪に向けてさらに加速していくでしょう。ここで外国人に日本の魅力を伝える際にも、日本史の知識が重要なのは言うまでもありません。もちろん、海外の観光案内でも世界史の知識は大いに役立ちます。たとえば、海外の世界遺産を案内する際に、それに付随する詳しい歴史の知識は不可欠です。
 国内の大学に、「観光」と名のつく学部・学科は数多くありますが、「歴史」をキーワードにしている例はありません。歴史文化学科で身につけた知識は将来、観光業界で働きたいと考えている人にとっても、大きなアドバンテージになるはずです。

歴史・文化の知識を社会に還元できる人材を育成する

 大東文化大学の建学の精神「東西文化の融合」を実現するための新たな学びに挑む歴史文化学科。
 教員・学芸員などをめざす従来の歴史学に加え、研究成果を観光業に還元する「観光歴史学」が学べるのも大きな特徴だ。
 「東西文化コース」「日本史コース」「観光歴史学コース」の3コースではどのような学びが展開されるのか?
 学科主任を務める予定の宮瀧交二教授に話を聞いた。
聞き手・大学通信 UNIVPRESS編集部

「IT」「グローバル」といったキーワードが注目される今、なぜ「歴史」なのでしょう?
 混迷の時代、多様化の時代を迎えた現代こそ、「歴史」の深い知識が求められます。
 歴史を振り返ることは、今を知るための「ものさし」を得る行為と言ってもいいでしょう。つまり、歴史を学ぶ取り組みは、未来を見通す力を養うことにつながるのです。
たとえば、世界に目を向けるとイスラム圏にかかる諸問題が顕在化し、紛争が止みません。ただ、これは今に始まったことではなく、中世の十字軍の時代から続くキリスト教徒とイスラム教徒の対立の歴史に原因を求めることもできるかもしれません。何世紀にも渡る根深い問題に対して、アジアの片隅に住む私たちはどう向き合うべきか。グローバル化が進む現代社会において、多様な宗教的背景を持つ人々とどう接していくべきか考えるときに、歴史は貴重なヒントを与えてくれるでしょう。
 また、近隣のアジア諸国との関係も常に変化しています。東アジアの平和と多文化共生のために自分たちに何ができるのか……そういうことを考えるために、隣国である中国や韓国、北朝鮮の歴史を詳しく理解しておくべきなのは言うまでもありません。
 歴史文化学科で幅広く東西の歴史を学ぶことで、「世界のなかの日本」を自覚し、独自の歴史観を持って世界と向き合える力が身につくでしょう。それは、「今を生きる」ための大きな力になるのです。
 
どのような高校生が歴史文化学科に向いていると思いますか?
 とにかく「歴史が好きだ!」という人なら大歓迎です。「お城が好き」「新撰組が好き」はもちろん、最近では「刀剣女子」なんて呼ばれる日本の名刀を愛する女子ファンもいますよね。自分の好きな歴史の事象についていくらでも語れるという人なら、推薦入試も突破できるのではないでしょうか。
 私自身、小学5年生のときに弥生時代の「銅鐸」に魅了され、考古学や歴史の研究を続けて、現在に至ります。大学時代は、発掘現場に入り浸る日々でした。
 みなさんにもこの新学科で、本気で夢中になれる研究テーマを見つけてほしいと思っています。
大東文化大学の強みや特徴を生かした歴史分野の学びとは?
 本学は、「東西文化の融合」を建学の精神として、さまざまな学術研究の成果を積み上げてきました。この知的資産は、歴史文化学科3コースの学びにおいて大いに役立つでしょう。
 なかでも私が注目しているのが、日本でもここにしかない「観光歴史学コース」です。これは、歴史研究の成果を実際に旅行・観光業に活かし、社会に還元することを目的としています。NHK総合テレビの『ブラタモリ』という旅番組が人気を博しているのは、訪問先で大学教員や博物館学芸員が、その地域にまつわる最新の歴史研究の成果を披露しているからだと言えます。
 また近年、訪日外国人観光客はますます増加傾向にあり、2020年の東京五輪に向けてさらに加速していくでしょう。ここで外国人に日本の魅力を伝える際にも、日本史の知識が重要なのは言うまでもありません。もちろん、海外の観光案内でも世界史の知識は大いに役立ちます。たとえば、海外の世界遺産を案内する際に、それに付随する詳しい歴史の知識は不可欠です。
 国内の大学に、「観光」と名のつく学部・学科は数多くありますが、「歴史」をキーワードにしている例はありません。歴史文化学科で身につけた知識は将来、観光業界で働きたいと考えている人にとっても、大きなアドバンテージになるはずです。
他の学部・学科や地域と連携したプログラムはありますか?
 学部・学科を横断した連携は、大学の学びの醍醐味だと思っています。たとえば、外国語学部の日本語学科とは、「日本の文化を伝える」という学びの柱を共有しているので、必ず共同研究のチャンスはあるでしょう。また、国際関係学部とも「諸外国の歴史や文化を学ぶ」という領域で、学びの共通点を数多く見出せます。創立94年の学内連携の実績をフルに活用して、他学部・学科との共催イベントなどを積極的に企画していくつもりです。
 また、学内だけでなく、他大学や地域との連携も模索しています。現在、埼玉県川越市と連携した観光商品の共同開発プロジェクトの準備も進んでいます。
歴史文化学科からどのような卒業生を輩出していきたいですか?
 「歴史」をものさしとして、今の世界を客観的に判断できる人材を社会に送り出したいですね。そして、歴史をしっかり仕事につなげてほしい。職種としては、教員・学芸員はもちろん、国内外の観光業、さらに地域再生や社会貢献活動を仕事にしていく人も出てくるでしょう。
 その際、心がけてほしいのは、歴史を他人事にしないことです。制度や文化は、権力者が押しつけて定着するものではありません。歴史の主役はいつだって、名もない一般の人々です。それは、現代社会でも同じ。現代社会の主役として、新たな歴史をつくっていってほしいですね。