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MLP講演会を東松山校舎で行いました

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11月16日(金)4限(15:00~16:30)に、松山校舎6号館632教室で「多文化共生リーダー養成プログラム(MLP)」講演会を行いました。講師は前回板橋校舎と同じく、日本僑報社代表段躍中先生です。

 

中国語学科2年生の学生60余名が出席し、段先生の講演に耳を傾けました。

 

講演では冒頭、「中国人の日本語作文コンクール」第14回上位入賞作品(最優秀賞1編、一等賞5編、二等賞15編、三等賞60編)を収めた『中国の若者が見つけた日本の新しい魅力』(段躍中編・2018年日本僑報社刊)の最優秀賞を獲得した作文を学生に朗読してもらい、内容の素晴らしさ、日本語表現の巧みさを紹介し、学生の感想を聞くことから始まりました。

 

復旦大学日本語文学部4年黄安琪さんの「車椅子で、東京オリンピックに行く!」は、原稿用紙4枚(1,600字)の中に込められた作者の日本滞在中の体験、事故のために車椅子生活を余儀なくされている祖母に寄せる思い、祖母を連れて東京オリンピックを訪れる夢が、しっかりとした構成のもと、情感豊かに述べられています。

 

中国語学科の学生にとって、中国で日本語を学ぶ学生の日本語レベルがいかに高いかを知るまたとない経験となり、大きな刺激を受けたようです。

 

その後、段先生がいかにして日本での留学生活をスタートさせ、出版活動に取り組み、日本語コンクールを開催するかに至る軌跡を、数々のデータと画像をもとにお話し頂きました。「零日語、零日元(日本円)、零人脈」の三つの「零」からスタートし、現在は「企画力、行動力、発信力」という三つの「力」をモットーに日中交流事業に取り組んでいることが語られました。

 

特に学生に印象的だったのは、2007年8月8日から毎週日曜に開かれている「漢語角(中国語コーナー)」の活動です。多くのメディアから取り上げられ、活動の輪は全国、世界に広がっています。

 

最後に、これまでの作文コンクールに入賞者し、現在日本で留学中、あるいは仕事に就いている方たちが集まるイベントが紹介され、学生の参加が呼び掛けられました。

 

中国語習得を志す学生たちにとって、段躍中先生のメッセージが強く心にひびくまたとない講演会となりました。