Asia education

アジア芸能の夕べ 2007年度

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アジア芸能の神々が夜の闇に舞い降りる

かねてよりアナウンスしておりました「アジア芸能の夕べ」は、大盛況のうちに閉幕しました。ご来場頂いた皆様には厚く御礼申し上げます。
 

2007年「アジア芸能の夕べ」を振り返って

「アジア芸能の夕べ」は地域連携事業の一環として今年初めて実施した。本学部はここ数年、特殊講義として、身体を動かしながら学生たちのアジアへの興味と理解を育てる「アジアの身体とパフォーマンス」を開講し、アジアの音楽や舞踊の第一線で活動する専門家を招いて実技指導を行なってきた。「アジア芸能の夕べ」はこの講座を拡大して地域の住民にも開放しようという趣旨で企画されたもので、東松山市等の後援を得て、11月23日と24日に東松山キャンパス内の講堂で開催された。今回はインドネシア、韓国、中国、インドの伝統芸能が披露され、午後の部のワークショップ(実技指導)と夜間の公演で両日とも400名を超える参加者があった。実技指導と公演の一部には、本学部生も演者として参加した。半年以上をかけて周到に準備したこともあって、好評のうちに終えることができた。

来年度もプログラムを変えて実施し、東松山地域の恒例行事として定着させたいと考えている。また、さらに多くの本学部生がワークショップや公演に演者として参加する道をさぐりたい。
 

参加人数

11月23日

体験講座(インドネシア、ジャワのガムラン音楽体験)
・1回目(13:00〜13:50)9名
・2回目(14:00〜14:50)12名
公演 394名(一般 342名、卒業生 52名)
 

11月24日

体験講座(インドの古典舞踊バラタナーティアムと古典音楽体験)
・1回目(13:00〜13:50)12名
・2回目(14:00〜14:50)20名
公演 372名(一般 341名、卒業生 31名)
 

今回ご参加いただいた方も、そうでない方も、またの機会にお会いできることを楽しみにしております。
 
 

開催期間等

※下記開催期間等は2007年のものです。すでに終了しております。ご注意下さい。
 

体験講座 11/23(金・祝)13:00〜13:50/14:00〜14:50

●インドネシア、ジャワのガムラン音楽体験
講師:小迫直子(コザコ・ナオコ)
大東文化大学学生・卒業生
大東文化大学国際関係学部 講師
 

体験講座 11/24(土)13:00〜13:50、14:00〜14:50

●インドの古典舞踊バラタナーティヤムと古典音楽体験
講師:野火杏子(ノビ・キョウコ)
大東文化大学学生・卒業生
コンテンポラリー・ナティヤム・カンパニー代表
 

公演第一夜 11/23(金・ 祝)18:30〜20:35

インドネシア、ジャワのガムラン音楽と舞踊(公演:ランバン・サリ)

●ガムラングループ・ランバンサリ
インドネシア中部ジャワのガムランを演奏するグループ。
1985年結成以来、自主公演「青銅音曲」の開催ほか、テレビ出演、各種イベント参加、初級講座やワークショップの開催、学校の芸術鑑賞教室等、幅広い活動を展開中。1999年より事業部「多聞天」を開設し、バティック講座をはじめとするアジア関連講座、コンサート等を主催する。
舞踊:飯島かほる他。

●公演内容「ジャワのガムラン音楽と舞踊」
ガムランとは、インドネシア各地に伝わる、青銅製の打楽器を中心とした伝統的な合奏音楽で、中でもジャワ島中部は、大規模で優美なガムラン音楽を育んだ地として知られています。長い歴史のある、この中部ジャワスタイルのガムランの幅広いレパートリーの中から、このたびは古典器楽曲「サブ・ジャガ」仮面舞踊「グヌン・サリ」豊穣祈願の踊りを起源とする舞踊「ガンビヨン」ほかを上演いたします。



韓国の伝統舞踊(公演:チュン・ミュンジャ韓国舞踊団)

●鄭明子韓国舞踊研究所
代表の鄭明子はソウルに生まれ6才から踊りを始める。毎年のリサイタルのほか、音楽祭、映画、演劇、テレビ出演など多彩な活動を行い、その活躍は広く海外に及ぶ。また、韓国と日本の深い絆を背景に、両国の友好・交流推進を願って鄭明子韓国舞踊研究所を設立、韓国舞踊の普及と後輩の育成に努める。1994年全国パンソリ大賞名唱大会で総合優勝賞国務総理賞、1995年ソウル特別名誉市民賞受賞など数々の賞を受ける。

●公演内容
宮廷式の華やかな衣装を身にまとった踊り手たちが、花の冠に長いハンサンを空中になびかせて楽しく舞う「花冠舞(ハンガム)」、妓姓の踊りの「妓坊サルプリ舞」、「剣舞(ゴンム)」、鼓〔ブック)、小鼓(ジンセ、ソゴ)等を用いた多彩な音と軽快なリズムにより構成された鄭明子の創作に基づく「風物チュム」の四つの作品を上演いたします。
 

公演第二夜 11/24(土)18:30〜20:35

中国の伝統音楽と京劇(公演:チョウ・ショウセィ京劇団)

●張紹成京劇団
中国京劇を中心に、中国伝統音楽、雑伎など、エンターテイメント性の高い中国文化芸術を総合的にプロデュース。
代表の張紹成は、国立中国京劇団で主役をつとめた役者で、1990年に来日。日中両国の俳優や芸術家の支援を受け、子どもから大人まで幅広く楽しめる、質の高いプログラムを提供し続けている。また、文化芸術活動を通じた日中両国の交流と友好につとめ、日本各地で公演活動をしている。

●公演内容京劇「三岔ロ」
あらすじ:将軍 焦賛は、冤罪で島流しの刑にあいます。その焦賛を密かに護衛して主人公の任堂恵は一軒の宿屋にたどり着きます。宿の主人劉利華は任堂恵のことを刺客だと勘違いしたため二人は真っ暗になった部屋の中で大立ち回りを繰り広げます。最後にはお互いが味方同士であることがわかり、ハッピーエンドとなります。



インドの古典舞踊バラタナーティヤム(公演:コンテンポラリー・ナティヤム・カンパニー)

●コンテンポラリー・ナティヤム・カンパニー
1996年に創設された、インド古典舞踊バラタナーティヤム、インド映画ミュージカル・ディスコ・バングラのダンススクール。本校は新宿区歌舞伎町。
在校生の約半数は在日インド人で、年2回の発表会をはじめ、数々の公演、テレビ出演などをこなし、各種イベントでは日印合同で盛り上がり、双方の友好にもつとめる。代表の野火杏子は舞踊家・撮付師として活躍するほか、舞踊・映画関連著書も多い。

●公演内容「インド古典舞踊バラタナーティヤム」
南インドの古典舞踊バラタナーティヤムは、かつてヒンドゥー寺院の巫女が神々に捧げるために踊られていました。現在は舞台芸術となり、世界中の人々に愛されています。本日は神に花を捧げるために踊る「プシュパーンジャリ」に始まり、独特の型を組み合わせて踊る「ヌリッタ」、インド古典舞踊独特のマイム表現による「ヒンドゥー神話の踊り」ほかを上演いたします。