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佐藤大介さんが、世界遺産検定1級に認定されました。「世界遺産講座」開講以来、初の1級認定者となりました。

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 第26回世界遺産検定(2016年12月実施)において、国際関係学科3年の佐藤大介さんが、1級に認定されました。国際関係学部は、2015年度よりキャリア特殊講義の科目として「世界遺産講座」を開設して以来、はじめての1級認定となりました。

 佐藤さんによれば、高校時代は世界史が得意だったものの、世界遺産検定を意識しはじめたのは大学入学後。同級生から検定の存在を教えられたのがきっかけだと言います。もともと旅行業に関心があった佐藤さん、さっそく勉強をはじめ、1年次に3級、2年次には2級に合格しました。

 1級認定に向けて、どのような準備をしたのかを尋ねました。1級の出題範囲は「全世界遺産」。1000件を超える世界遺産について勉強しなければなりません。端的に「日本の全遺産と、主要な世界の遺産300件」が出題範囲とされる2級の3倍以上の知識量が問われるわけです。山口利光先生の「世界遺産講座Ⅱ」や「世界遺産特論」を熱心に聴講し、『世界遺産大事典』という上下二巻合計900頁弱のテキストを読み、読みながらノートにまとめる作業を繰り返したと言います。「100枚綴りのノートを2冊以上はつぶしました」と、佐藤さん。サブノートを作成しながら、時には声に出して覚えました。勉強にかけた時間も半端ではなかったようです。検定の二ヶ月以上前から、図書館で閉館まで勉強したと言います。さらに、日曜日には、午後6時からTBSテレビで放映される『世界遺産』を欠かさず視聴し、記憶の助けにしたそうです。1級合格の陰には『世界遺産』漬けといってもいいような弛まぬ努力の積み重ねがあったわけですね。

 言うまでもなく、佐藤さんの次の目標はマイスターに認定されることです。7月のマイスター認定を目指しています。マイスターの試験は、もちろん「全世界遺産」が出題範囲。「論述形式が3題」出題されます。世界遺産アカデミーのHP上の「学習の際のポイント」には、こう記されています。「世界遺産の理念や世界遺産に関係する出来事を、丸暗記するのではなく、自分自身の言葉でまとめておくことが重要です。多くの問題や課題を抱える世界遺産について、常に意識して情報を集めるようにし、それについて自分はどう思うのか考えておくようにしてください。」難関中の難関です。国際関係学部初の「世界遺産マイスター」を目指して頑張ってもらいたいと思います。

 

 佐藤さんの目標は、世界遺産マイスターだけではありません。「旅行業務取扱管理者」の資格取得、そして「中国語」と「フランス語」。中国語は、地域言語として上級まで学び、台湾にも行ってきました。フランス語は、昨年度に、勉強をはじめてわずか1年で「実用フランス語技能検定試験(仏検)」3級に合格しました。「世界遺産を勉強するためには語学力も重要だと思います」と、佐藤さん。

 将来は、事務室の山田さんや山口先生のように、大学院で世界遺産を専攻し、世界中の世界遺産を見て回ることが目標だそうです。

26回世界遺産検定の成果

 2016年12月に実施された第26回世界遺産検定では、佐藤さんの1級認定以外にも、大きな成果がありました。1級では、認定まであと10点という学生がいました。次回検定での認定はほぼ確実ではないでしょうか。

 7月の第24回検定では、2級認定者6名、3級の認定率は61.6%にとどまりましたが、今回、2級認定者は21名にのぼり、3級の認定率も70%台(72.7)を回復しました。

 2級認定者は、2015年度の講座開設以後の通算で「28名」になりました。2017年度中の100名突破の可能性が見えてきました。そして、3級の認定率を90%の大台に! 大いに期待したいところです。