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研究班「大豆のアジア学」の「ふるさと支援隊」(2017)事業がスタートしました。

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 「『鳩山大豆』の栽培・加工・広報による『元気創造』プロジェクト」。7月1日、3年目の事業がスタートしました。これから半年にわたって、鳩山町高野倉地区をフィールドに「高齢者にも無理なくできる『負担の軽い大豆栽培』」、「『集客できる枝豆』のための『身延方式』の試行」、「枝豆収穫体験」「MHK枝豆ネットの構築」等々、2015年度からの事業の総まとめとなる取り組みが展開します。特に「枝豆収穫体験」では、対象を小学生から鳩山町民に拡大し、町民参加の枝豆収穫体験の事業モデルを提示したいと考えています。

畑での開講式

 7月1日(土曜日)午後3時半。2016年度から支援隊に参加する浦部敬太さんと研究班「大豆のアジア学」12年目の新里先生が高野倉の畑に集合しました。大学からは二人だけの参加でしたが、しかし、花之木営農組合の下口宏組合長、根岸正樹氏と船橋春雄氏の指導者のほか、鳩山町役場産業振興課の清水儀行課長とJA埼玉営農部の鈴木誠氏が駆けつけてくれました。鳩山町役場政策財政課で『広報はとやま』の編集を手がける黒田裕介氏には、今回も播種の一部始終を取材してもらいました。本記事の写真は、黒田氏にご提供いただきました。

播種

 今にも落ちてきそうな梅雨空の下、そそくさと開講式を済ませ、さっそく作業の段取に取り掛かりました。「支援隊二年生の浦部さん、昨年の播種を覚えていますか?」花之木営農組合の根岸氏から、昨年度の復習を兼ねて、種播きから収穫までの大豆栽培の流れが確認されました。

 根岸氏の作業確認が終わるのを待っていたかのように、大粒の雨が落ちてきました。全員の動きがにわかに早くなります。播種する大豆は「宇宙大豆」と「青山在来」。「畝縄張りから畝切り、施肥と覆土、播種と覆土を、手際よく一気にやりとげました。約1反7畝(1700㎡)の畑に8本の立派な畝ができあがりました。作業が終わる頃には雨も小降りになり、鳥獣避けのために数本のアーチを立ててひと段落です。

 黒々としたこげ茶色の畑はとても美しく豊かに見えます。梅雨の雨、そして支援隊の汗を吸い込んだ大地が、豊かな実りをもたらしてくれることでしょう。大雨の降る中、大急ぎで播いた大豆も、早ければ一週間で発芽し、二週間もたてば双葉になるはずです。

 

 梅雨が明けると、やっかいな雑草との戦いがはじまります。次回の作業は、除草を兼ねた中耕・培土となります。8月上旬を予定しています。