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企業と雇用Bの特別授業「ボランティア講座」が実施されました。

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 「企業と雇用B」では、10月中に三回の「特別授業」を実施することになりました。初回となる10月14日には、公益財団法人いきいき埼玉の協力により「いきいきボランティア養成講座」が実施されました。本講座の趣旨は次の通り。「市町村市民活動サポートセンター、大学ボランティアセンター、社会福祉協議会等とのネットワークを生かし、共助の担い手となるボランティアを発掘、養成するとともに、活動につながるようボランティア受入先とのマッチングを行う事業を実施する」。

 聖学院大学の川田虎男先生を講師にお招きし、ボランティアの基礎についてお話いただきました。「ボランティアとは何か?」「ドラえもんはボランティアか?」。YesとNoの側に分かれ、それぞれの根拠を発表し合いました。グループワークを通して「自発性」「無償の行為」といったボランティアの原則が確認されました。また、ボランティアと市民活動やNPOの共通点や相違点に関する説明がなされました。

 講話のまとめは、種類は無限といってもよいボランティアの中から「自分に合ったボランティアを見つける」ための『3つの輪』。キーワードは「やりたいこと」「やれること」「求められていること」。ボランティアの垣根が低くなったように感じたのでは?

 後半は、国際関係学部(地域研究学会)のボランティア団体「フェアトレード研究班」と「民族資料研究班」が登壇し、実践報告を行いました。フェアトレード研究班は「フェアトレードと野菜づくりの関わり」を、民族資料研究班は、小学校を訪問して行う、農楽指導から構成される「小学生のためのアジア理解教育」を語ってくれました。二つの研究班に対して、川田先生からは「ボランティアをはじめたきっかけ」や「活動上の苦労と遣り甲斐」などの質問がなされました。

 

数年前のことになりますが、東松山キャンパス運営委員会が、1年生全員を対象に『生活と学習状況に関するアンケート』を行いました。「ボランティア活動に興味があるが参加していない」という回答が5割に上り、その理由のほとんどが「どうやっていいかわからない」というものでした。同じ思いの学生は、受講生の中にも少なくないのではないでしょうか。川田先生のいう『3つの輪』をヒントに、ボランティアを考え直し、この秋、一歩、前に踏み出してみてはどうでしょうか。

 

 川田虎男先生には、明るくアクティブな授業で、学生たちのボランティアへの関心と意欲を喚起していただきました。また、公益財団法人いきいき埼玉の小堀登志子氏(事業部活動支援課長)と竹内賢一氏には、本講座の開講に向けてご尽力いただきました。記して感謝いたします。