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JICAボランティアセミナーが開催されました。

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 12月6日、60周年記念講堂において、国際関係学部1年生を対象に「JICAボランティアセミナー~僕たちにできることは必ずある~」が行われました。このセミナーは、青年海外協力協会(JOCA)の協力により、青年海外協力隊への参加者の体験談を聴き、学生に国際協力や交際交流について考えてもらうことを目的に企画されました。

 はじめに、JICAボランティア事業の目的や種類、応募から選考・派遣までの流れが説明され、 『途上国でのボランティア活動について』『待遇や支援体制はどうなっているの?』といった内容を分かりやすくお伝え頂きました。今回は大学1年生に向けたセミナーであったため、新卒で資格や経験が無くても挑戦できるコミュニティ開発などの職種の紹介を中心とした事業概要、渡航費用や研修などの支援制度、最後に応募方法についてお話し頂きました。

 青年海外協力隊の概要説明の後は、山﨑咲歩氏から、ボランティア活動の体験談を語っていただきました。

 山﨑氏は新卒で青年海外協力隊となり、アフリカのケニアでコミュニティ活動に従事されていました。2016年7月に2年間の任期を終え、現在はまちづくりコンサルタントとして活躍されています。山﨑氏からは、ご自身が国際協力を志したきっかけから青年海外協力隊に応募するまでの流れ、現地でのリアルな生活状況についてお話し頂きました。

 ケニアは多民族国家であるとのことですが、民族問わず陽気でちょっぴりシャイなんだとか。山﨑氏が現地で撮られたという歓迎ダンスの映像も流れ、ケニアでの日常生活が伝わってきました。

 活動は、一村一品運動の活性化、グループ支援、省庁間連携を主に行っていたそうです。それぞれの活動を考えながら工夫して進めていたということが伝わり、新卒で経験がなかったとしても、自分の努力次第で充分に青年海外協力隊として現地でやっていくことは可能だということが伝わりました。

 特に省庁間連携の活動では、「ビジネスを始めたい若者への土地提供」を目的としたプロジェクトを行うために1年半もの間、アプローチを続けたそうです。自分の任期が終わった後も続いていくプロジェクト作りを目指すためにあえて自分が主導しなかったといい、山﨑氏の活動への想いが伝わるエピソードでした。

 山﨑氏は、「0から1を作ることは意外と簡単だが、0.5を1にすることは難しい。」と話しており、青年海外協力隊ではそういった経験も積むことができる貴重な体験だったそうです。

 大東文化大学国際関係学部からも、多くのOB・OGが青年海外協力隊事業に参加し、世界中で活躍しています。このセミナーがきっかけとなり、国際関係学部のモットーである「もっとアジアへ、そして世界へ」と、積極的に飛び出していってほしいものです。