Asia education

インドネシア語

テキストについて

このテキストは、大東文化大学国際関係学部でインドネシア語を学ぶ1、2年生用に編集したものです。
全30課からなるテキストは、それぞれの課が3ページ、3つのパートで構成されています。

1ページ目(パート1)には、インドネシアと日本の社会、生活文化に関するBacaan(読み物)があります。たとえば、自分自身や家族のことを紹介するにはどんな表現を使えばよいのか。インドネシアの果物や料理にはどんなものがあるのか。気候はどうなのか。ジャカルタの国際空港に着いたらどんな入国手続きをするのか。インドネシアの通貨ルピアへの両替はどうしたらよいのか。留学手続きはどうすればよいのか。大東文化大学と東松山キャンパスのこと、国際関係学部のスピーチコンテストのことをインドネシア語で説明するにはどう言えばよいのか。そんなさまざまなトピックと表現法がこの読み物には盛り込まれています。このパート1の授業では、文法事項の解説とともに、読み物を音声として聞きながら、口頭練習をおこない、「耳」と「口」をとおしてインドネシア語を学んでいきます。

2ページ目(パート2)は、Bacaanにどんなことが書かれているかを尋ねるインドネシア語の質問(Pertanyaan)と、作文が中心になっています。読み物の中身をしっかり理解できているか。読み物のなかの表現が使えるかどうか。そんなことを確認しながら、インドネシア語の表現法を学んでいくのがこのパートのねらいです。

そして最後の3ページ目(パート3)には、Bacaanの表現を使った会話文(Percakapan)があります。ここでは場面設定や登場人物を変えて、Bacaanの表現法をふくらませながら、口語表現を練習します。

各課の4ページ目に設けられている空白のページは、ノート、メモ用に使ってください。インドネシア語を「読む」「聴く」「書く」「話す」――この4つの能力を楽しく身につけること、それがこのテキストのめざしていることです。3つのパートの練習をつうじて、初級から中級レベルのインドネシア語が修得できるはずです。このテキストの初版は、2007年3月に発行し、それから2年間教科書として使い、2009年に改訂を加えました。今回の第3版では、Bacaan にすこし手を加え課の順番を入れ替えたほか、質問と作文を各10問ずつに圧縮し、会話文をスリム化するなど、さらにコンパクトなものに改訂しました。

このテキストは、2007年度にインドネシア語の授業を担当した押川典昭(パート1)、佐々木信子(パート2)、Kiswari Sekarwati(パート3)の3人が、それぞれ授業で受け持ったパートを中心に分担執筆したものです。その後、佐々木信子の代わりに高地薫がパート2を担当するようになり、改訂の作業に加わりました。初版のBacaanの作成にあたっては、インドネシア現地研修でお世話になっているUniversitas Padjadjaran のIbu Elly Setiawan先生の協力を得ました。また、第2版では、Albertusさん(現 ㈱インドネシア総合研究所 代表取締役社長)に、第3版では、大東文化大学外国語学研究科日本言語文化学専攻で博士論文を執筆中のAri Artadiさん(Universitas Darma Persada講師) に、原文のチェックをしてもらいました。

素敵なカラーイラストを描いてくれたのは、国際関係学部の卒業生で、コミック作家として活躍中のmamekoさん(http://www.mamekonesia.com/別ウインドウ)です。このほかにも、お名前はあげませんが、さまざまな人たちに協力をいただきました。Terima kasih banyak!
このテキストは国際関係学部のホームページでも公開され、好評を得て、学内だけでなく、国内外で幅広く利用されてきました。この改訂第3版がこれまで以上にインドネシア語の修得に活用されることを願っています。
なお、このテキストは、文部科学省の2006年度「特色ある大学教育支援プログラム」に選定された大東文化大学国際関係学部「アジア理解教育の総合的取組」の事業の一環として、文部科学省の補助金を得て発行されたものの改訂版です。

テキスト表紙
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