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英米文学科

英米文学科からのお知らせ

2017年01月23日

2016年度秋季英文学会が開催されました

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 英米文学科主催の秋季英文学会が2016年12月9日(金)、大東文化大学板橋校舎の多目的ホールにて開催されました。

 

 今回の秋季英文学会では、「『フランケンシュタイン』とイギリス社会」と題して、午前の部にて英文学会実行委員の学生が研究発表を行い、午後の部で上智大学准教授の小川公代先生にご講演をいただきました。

 

 午前の学生発表では、実行委員会の学生が5つの班に分かれ、『フランケンシュタイン』に関連したテーマについて研究した成果を発表しました。

 1班は作者であるメアリー・シェリーの紹介と、彼女の家族と作品の関係を発表しました。

 2班は『フランケンシュタイン』の時代背景を思想と絡めながら発表しました。

 3班は登場人物やあらすじを、劇を交えて解説しました。

 4班は『フランケンシュタイン』の原作と、1931年公開の映画『フランケンシュタイン』、そして1994年公開の映画『フランケンシュタイン』の3作品を比較し、登場人物の造形やエピソードの違いを論じました。

 5班は怪奇小説について説明を行い、「怪奇小説」やそのルーツとしての「ゴシック小説」という言葉の意味の変遷を紹介しました。さらに『フランケンシュタイン』という作品を取り巻く恐怖を基に、作品における怪奇性を明らかにしました。

 

 

 午後の部では、上智大学准教授である小川公代先生をお招きし、「イギリス伝承民謡として読む『フランケンシュタイン』」というお題でご講演をいただきました。講演では、伝承民謡「バラッド」と『フランケンシュタイン』の関連性、また、メアリー・シェリーとその家族が『フランケンシュタイン』に与えた影響についてのお話をしていただきました。

 

 その中で深く印象に残っているのは、『フランケンシュタイン』が「女性」にしか創れない小説ではないか?と仰っていたことです。メアリーが『フランケンシュタイン』を執筆した当時、彼女は18~19歳でした。16歳で後に夫となるパーシーと駆け落ちした時点でメアリーは妊娠しており、17歳で出産した子どもは早死にしてしまいます。その後18歳で息子のウィリアムを出産。さらに翌年には娘のクラーラを産みますが、この子もすぐに死んでしまうのです。メアリーの出産と死別の経験はとても過酷なものであったことが分かります。この事から小川先生は、この物語は出産神話として見ることができ、誕生とその結果を巡る「誕生、そして恐怖」の物語として読むことが出来ると仰っていました。また、バラッドの特徴と18~19世紀の伝承民謡のご紹介をされ、『フランケンシュタイン』のバラッド性についてお話していただきました。この物語は怪奇小説として読むことができますが、作者の出産にまつわる物語やバラッドとして読むように、他にもテーマを見出して読んでいくと、この『フランケンシュタイン』への理解を深めることに繋がるだろうと感じました。

講演後の質疑応答では、学生から様々な質問が投げかけられ、小川先生は丁寧に答えて下さりました。

 

 

 学会終了後には懇親会が開催され、小川先生と英米文学科の先生方や学生が交流できる良い機会になりました。小川先生には多くの学生から質問が投げかけられ、大変喜んでおられました。

 今回の学会のテーマである『フランケンシュタイン』は、多くの翻訳家によって翻訳されています。そして気軽に手に取って読むことが出来、小川先生のような多くの研究者、そして多くの人々に読まれていますから、英米文学における怪奇小説の世界を味わうのにうってつけと言えるでしょう。

 今回の学会を通して『フランケンシュタイン』に興味を持たれた方は是非お読みになってみてはいかがでしょうか。

学会実行委員:英米文学科3年 斎藤、鈴木

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