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これまでのシンポジウムに関する記録

2003年11月01日

第4回 環境創造フォーラム大会

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第4回 環境創造フォーラム大会、ゼロ・エミッション教育セミナー報告

グンター・パウリ氏を迎えて

環境創造フォーラム運営委員長/環境創造学部助教授 植野 一芳

うれしいことに、本学創立80周年記念事業の一環として開催した「第4回環境創造フォーラム大会シンポジウム」(10月24日)の基調報告者として、本フォーラムが仰望していたZERI代表のグンター・パウリ(Gunter Pauli)氏の来学が今回実現した。パウリ氏は「ゼロ・エミッション」構想(廃棄物ゼロの社会の実現)を世界で初めて唱え、高い評価を受けている人物である。完全な自然生態系では、ある生物の廃棄物がすべて他の生物の資源(生きるための活力)として利用される。こうした自然界の法則を私たち人間が学び、社会に取り入れ、生産や消費の過程で出る廃棄物を資源として利用するような「21世紀型の社会経済システム」の実現を目指す実践科学が彼のゼロ・エミッション構想である。

モノに限らず何でも使い捨ててしまう社会を脱し、ゼロ・エミッションの世界へシステム・チェンジをするという課題は、単に資源循環の世界だけで完結できるものではない。「地域社会におけるモノとカネの新しい循環システム」の形成という場面に踏み込んだときに具体化されるものだと私たちは考え、「ゼロ・エミッションと《地域社会の再生》−産業と市民生活の創造的融合をめざして−」を今年度シンポジウムのテーマに据えた。


今回のシンポジウムの目的は、(1)パウリ氏の提唱する真のゼロ・エミッションに直接触れ、(2)地域社会の再生の視点からそれを拡張・発展できるような実践的方法を知り、(3)ゼロ・エミッションの一層の具体化や他の場面における応用可能性を探ってもらう機会を広く提供すること、にあった。そのための構成として、「21世紀世界の指針としてのゼロ・エミッションの意義」と題するパウリ氏の基調報告に加えて、それを具体化するために地域通貨の積極的可能性に言及する嵯峨生馬(日本総研研究員)報告、ゼロ・エミッション理念を基準としたエコプロダクツを普及させるための「製品認証」の意義に触れる貫隆夫(環境創造学部教授)報告を配置した。各報告を踏まえて、山本孝則教授(本フォーラム運営委員)のコーディネートでパネルディスカッションを展開し、総括を加えるかたちをとった。(詳細は、「環境創造フォーラム年報・第4号」に掲載予定。)会場となった新築の板橋キャンパス中央棟・多目的ホールには学生179名を含め合計264名の方々が、ネット中継会場となった東松山キャンパスにも152名の学生たちが参加頂き、実に盛会だった。

先にあげた目的のうち(1)と(2)については、概ね達成できたという手応えがある。ただし、問題は(3)で、これについては今回のシンポジウムを契機に環境創造学部の教育の中で教員が学生たちと一緒に継続的にじっくりと実践していかなければならない課題でもある。

翌25日には、ZERIエデュケーション・ジャパンとの共催による「ゼロ・エミッション教育セミナー」を開催した。これは、もっと近い距離で参加者たちと接したいというパウリ氏からの強い希望によるものだ。高校生、大学生、院生、社会人、教員と合計72名の参加があった。リラックスした雰囲気を作りたかったのか、パウリ氏もカジュアルなスタイルで現れ、セミナーは参加者全員の自己紹介から始まった。熱っぽい講義の中にも、終始和やかな空気が会場に漂っていた。そこには、優れた教育者としてのパウリ氏がいた。

最近、面白い出来事があった。先日行われた大東祭で、環境創造学部1年生4人で構成する「プロジェクトD」が調査研究報告会を開催した。私も含め数名の教員と学生が聴講した。報告内容は、東松山キャンパスのゴミ箱の現状を詳細に調査し、その劣悪な状況の改善策を提案するというものだった。質疑応答が繰り返される中で、「こうした動きを全学的に展開した方がよい。」「大東大を日本初のゼロエミッション大学にしよう。」という議論にまで大発展していった。こうした議論を後押ししてくれたものは何か。それは、シンポジウムや教育セミナーを通して私たちが共有したパウリ氏のゼロ・エミッション構想である。先に私が課題としてあげた(3)は、すでに一部学生の中で萌芽していたのだ。実にうれしく頼もしい限りだが、逆に私たち教員ものん気に構えてはいられなくなった。

彼は自作の「おとぎ話」を事例としてよく使う。私には、彼の話全体が「おとぎ話」のように楽しく思える。多分そこには、【理論−実践−夢】の好循環があるからかも知れない。

なお、最新鋭の多目的ホールで開催された環境創造フォーラム大会の一部は、テレビ朝日から全国に放映される予定である(「素敵な宇宙船地球号」(12月28日午後11時から)。大東文化の最新鋭エコキャンパスの「全国お披露目」でもあり、是非多くの皆さんに見て頂きたい。

※本稿は、大東文化大学機関紙「大東文化」2003年11月15号所収記事を加筆、補正したものである。

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