「豊かな人生のために」 大東文化大学 学長 門脇廣文

 大東文化大学は1923年に、当時の帝国議会の決議に基づいて建学されました。優に90年を超える歴史を有していますが、その「建学の精神」は次のようなものでした。

 漢学(特に儒教)を中心として東洋の文化を教授・研究することを通じて、その振興を図ると共に儒教に基づく道義の確立を期し、更に東洋の文化を基盤として西洋の文化を摂取吸収し、東西文化を融合して新しい文化の創造を目ざす。

 本学のオープンカレッジはこのような精神のもとに、本学の最も得意とする東洋文化の分野を中心に、数多くの講座が開かれています。

 私も、「はじめよう漢詩」という講座を担当したことがあります。「かたち」の分析を通して漢詩の深い「こころ」を味わう。そのことによって、受講された方々の人生がほんの少しでも豊かなものになればと願っていました。ただ、そのとき実感したのは、受講された方々との交流を通して、むしろ私自身の心が豊かになっていることでした。これは予想もしなかったことでしたが、本当にワクワクする体験でした。

 受講生の皆さまと講師である私どもがともに学び合い、気づき合い、そしてお互いの人生が豊かになる場、オープンカレッジがそのような場であれば、どんなにか喜ばしいことでしょう。

 数々の講座の内容をぜひご一覧ください。ワクワクするような講座ばかりだとお思いになりませんか。皆さまの人生を豊かなものにするために、本学のオープンカレッジを大いにご活用ください。

皆さまの受講を心より歓迎いたします!! 

 

「社会人の学びの拠点,知の拠点としての大学」 大東文化大学 地域連携センター長 中村年春

 1947(昭和22)年4月1日、学校教育法(昭和22年3月21日法律第26号)が施行され、それに伴って新大学制度が発足して70年を迎えようとしています。ここで明記された大学の目的は、学術の中心として、広く知識を授けるとともに、深く専門の学芸を教授研究し、知的、道徳的および応用的能力を展開させることにあり、その目的を実現するために教育研究を行い、その成果を広く社会に提供することによって、社会の発展に寄与するとしています。

 そして今日、大学は、概ね(1)世界的研究・教育の拠点、(2)高度専門職業人の養成、(3)幅広い職業人の養成、(4)総合的な教養教育、(5)特定の専門的分野(芸術、体育など)の教育・研究、(6)地域の生涯学習機会の拠点、(7)社会貢献機能(地域貢献、産学官連携、国際交流など)等の各種の機能を併有しつつ、それぞれの選択により、保有する機能や比重の置き方に工夫を凝らしながら、大学の個性・特色を表そうとしています。これから大学は、緩やかに機能別に分化していくものと思われますが、基本的な役割は、教育と研究とを両輪とすることに変わりはありません。また教育研究の成果を広く社会に還元することにより、社会の発展に寄与していくことも変わりはありません。各大学は、それぞれが自律的に選択した教育理念に基づき、自らの個性・特色を明らかにしたうえで、国内外の大学・研究機関等や産業界、初等中等教育段階の学校等との連携も深めつつ、教育研究活動の質を保証し、さらにその向上に努め、地域から国際社会まで幅広い分野においてそれぞれの立場で活躍できる人間を育成して、社会の負託に応えることが求められています。

 一方で現在、大学は、広く大衆化し、進学率も50パーセントを超え、学力の高低にかかわらず、希望する高校卒業者のほとんどが大学へ進学するのが当たり前のような状況です。

 また今日のように激動の社会にあっては、大学で学んだ知識や技術がすぐに陳腐化してしまうことも事実です。高校卒業後、一度社会経験を積んだ後に大学へ入学するという慣行がない日本では、大学卒業後は自分で努力して企業社会、職能社会の変化に対応していくしかほかありません。そこでいま求められているのが、産学官民の連携と社会人の学び直し、いわゆるリカレント教育の促進です。もちろんこのリカレント教育は、何も現役職業人に限ったことではありません。第一期の職域生活からリタイアし、第二期の地域生活を迎えるシニア世代にとっても同様のことがいえます。職域社会で長年培ってきた能力や社会経験を第二の人生で活かすためにも、新たなスキルの修得が求められる時代となってきました。

 以上のような状況を背景として、大東文化大学地域連携センターは、地域の自治体、産業団体、住民等と連携してアカデミックな学習講座を提供するオープンカレッジと地域自治体との共催で実施する生涯学習講座の二種類の生涯学習事業を展開しています。とくに多くの皆様にご参加いただいているオープンカレッジは、地域連携センターが取組む生涯学習事業の中で、その中核となる活動です。本年は、春期・秋期を合わせて150講座を、大東文化会館、板橋キャンパス、東松山キャンパスで開設し、多くの皆様の期待に応えられるよう努力しています。

 地域連携センターでは、これからも地域の皆様方の多様なニーズに応えるとともに、本学の特色を最大限に生かしたアカデミックな講座や地域課題の解決に資する専門的な講座など、多彩な講座を提供していきます。学ぶことは、人生に新たな目標と大きな喜び、活力、生きがいを与えてくれます。地域連携センターは、これからもより一層「地域に開かれた"学びの拠点""知の拠点"」として、生涯学習講座、リカレント教育の更なる充実を図り、積極的に展開していきますのでご期待ください。皆様方のご参加をお待ちいたしております。

 

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