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新任教員紹介
上地宏一  (講師) ※2010年4月1日着任
私は自己紹介で出身地を聞かれるとやや困ってしまいます。生まれは大阪の枚方ですが、幼少期に東京に移りました。その後6歳でシンガポールに移り住み、約7年間を過ごしました。

いわゆる帰国子女とは違って日本人学校に通い、日本人社会の中で育ちました。ですので、自分のアイデンティティーがどこにあるのか、あまり意識して考えたことがありません。シンガポールは中国系住民が多数を占める国家でしたが、特に英語を主たる言語として用いているように感じました。それでも日常的に聞こえてくる福建語、広東語や繁体字(台湾・香港・マカオや華僑の一部で使われている漢字表記)、また公用語として用いられている北京語や簡体字(中国大陸で主に使われている漢字表記)といった生の中国言語文化に触れたことは、私の人生に少なからず影響を与えてくれたのだと今は思います。

中国語の勉強をはじめたのは高校3年生からで、その後大学では第一外国語として学習しました。語学の勉強は3年間の講義と1ヶ月間の中国短期研修のみでしたが、その後大学の中国語研究室の手伝いとして教材準備や語学教材のデジタル化を数年間担当しましたので、常に中国語に触れてきました。

中国語学科の他の先生方とは違い、私の担当はITコースで専門は情報処理です。特に漢字情報処理をテーマとしています。皆さんは日常生活で何の問題も無く日本語を携帯電話やパソコンで使っていると思いますが、現在も「異体字」と呼ばれる問題があります。たとえば「渡辺さん」の「辺」の字が実は難しい「邊」や「邉」であったり、もしくは戸籍には違う字で記載されていたりする場合にパソコンでは入力できなかったり、あるいは検索でうまく調べられないといった経験があるかもしれません。また中国の簡体字や繁体字を日本の文字と同時に利用することや、古い文献資料をデジタル処理する際に珍しい漢字が入力・表示できない、といったさまざまな問題の解決を研究対象としています。

またIT技術を中国語学習、特に発音やリスニングなどの学習初期に活用するための実践も研究テーマです。たとえば皆さんが日常的に触っている携帯電話や情報ツールで気軽に語学学習を行える、といった補助的な学習教材の開発を考えています。

私がこれまで大学生にIT技術を教えてきた経験で残念に思うのは「私はアナログ人間だからコンピュータは不得意だ」という先入観を持っている人が多数いることです。決してそのような自己暗示にとらわれないでください。IT技術はあくまでも皆さんにとっての道具(ツール)です。道具は使い方を覚えればすぐに使えるようになります。そしてこの道具は人間が作ったものです。作り方(仕組み)をある程度理解できれば、自分なりに改造したり、新しく作ることもできるようになります。IT技術は理系のものだけではありません。

みなさんが大東文化大学外国語学部中国語学科のITコースでこのすばらしい道具を使いこなせるようになることを楽しみにしています。

安藤好恵(講師)
大島吉郎(教授)
岡崎邦彦(兼担講師)
岡部謙治(教授)
上地宏一(講師)
喜多山幸子(准教授)
瀬戸口律子(教授)
高橋弥守彦(教授)
竹島 毅(准教授)
丁 鋒(教授)
鄭 新培(教授)
中嶋幹起(教授)
中村浩一(教授)
原瀬隆司(准教授)
山口直人(教授)