1745年9月に、王権奪回を目指す若き僭王(Young Pretender)チャールズ・エドワードのスコットランド軍は、たちまちのうちにロンドンに迫ってきた。いわゆるジャコバイトの反乱である。このスコットランド軍を迎え撃つべく、郊外フィンチレーに向かって出陣するイングランド兵を画いたもの。ただし、二人の妊婦が一人の近衛兵(画面中央)をつかまえて別れを惜しむなど、兵隊の乱脈ぶりへの批判が含まれている。この反乱は間もなく鎮圧されたが、敗れたスコットランド兵が、今回展示の
「わがイングランドのロースト・ビーフ」の画面右下に画かれ、旧王権スチュアート朝派を象徴している。