原画の油彩スケッチは元来題名がなく、完成した作品でもない。またホガース自身が版画用に彫版してもいない。原画は通例The Shrimp Girl(小海老売りの娘)とよばれ、製作年代は1745年頃と推定されているが不詳。ホガース夫人Janeの手元に残され、大切にされていたと伝えられている。このスケッチに基づいてE. Bartolozziが彫版し、Janeが出版したものが、展示の作品である。版画の題は、小海老を山盛りにした大きな笊を頭に、町を売り歩く少女の売り声そのもの。売り声が聞こえてきそうなこの絵は、ホガースの人物描写力を示す傑作と言えよう。現在多くの書籍に掲載されている版画“ The Shrimp Girl “はJane没(1789)後の偽版。 |