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「日展」特選のOB、山口さんと河西さんに学長賞

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 第42回日展第5科「書」部門で特選を受賞した本学OBの山口信行さん(号・耕雲、1962年中国文学科卒)と河西護さん(号・樸堂、83年中国文学科卒)に1月29日、板橋校舎で太田政男学長から学長賞が授与された。山口さん、河西さんともに2回目の特選受賞。

 今回「書」部門の応募点数は10,419点。芸術展では国内最高峰の権威を誇る同展で、「書」部門の本学卒業生の入選率は例年約1割を超え、「書の大東」の地位を築いている。両名は入選者974人の中から特選枠の10人に選出された。

 太田学長は「10人のうち2人が大東文化大学の卒業生ということで、もともと書道は大東にとって最大のブランドです。すでに伝統を築いているが、その上に新しい伝統を加えてくださり、大学の名を高らしめてくれたことに感謝しています。私どもにとっても誇らしいことであります」と受賞を称えた。

山口さん「李白詩」(漢字)の受賞理由

「李白詩」

明清時代のロマンチシズムを念頭に置いた流麗な連綿の行草書である。文字の大小から紡ぎ出すリズム、連綿の呼吸から生まれる爽快な息づかいが軽妙に表出され、広くとった行間に清澄感があふれた作品である。

河西さん「抱樸含眞」(篆刻)の受賞理由

「抱樸含眞」

金文を基調とした作品で古印にみる外枠を入れ、文字の配置表現も余白を上手に取り入れて印の構成を成した。辺縁に思い切った撃辺を加え古色を出し古趣な味を出した。全体にバランスよく大きな表現で大胆な作品である。