Extention Lecture

2016年度公開講座

2016年度 秋の公開講座

受講生募集は終了いたしました。

第1回 2016年11月10日(木)13:00~15:00

講師
中村 菜穂(東洋研究所兼任研究員 大東文化大学非常勤講師)
テーマ
現代イランの詩をよむ~20世紀の文学的潮流と言語芸術の試み~

ペルシア文学といえば、日本ではオマル・ハイヤームの『ルバーイヤート』やフェルドウスィーの『王書』が親しまれています。また『千夜一夜物語』を思い浮かべられる方も多いかもしれません。そうした文学的伝統のあるイランで、現在はどんな詩が詠われ、あるいは読まれているのでしょうか。深い悲哀を詠った詩から、愛の詩、人生への思索や軽快なユーモアの表れた詩まで。
この回では、20世紀イランに現れたいくつかの新しい詩の潮流を概観しつつ、激動の社会を生きる人々の心の内面に迫ってみたいと思います。

第2回 2016年11月17日(木)13:00~15:00

講師
岡倉 登志(東洋研究所兼任研究員 大東文化大学名誉教授)
テーマ
タゴール・天心の思想から見る 「アジアの民族と文化」

アジアで初のノーベル賞受賞者タゴールはインド亜大陸のインドとバングラデシュの国歌作詞者である。ベンガル・ルネッサンスとタゴール・天心の関係をみてみたい。 民族と文化の問題は現在のアフリカの紛争にも関係しており、自衛隊が出動するので、演者の専門であるアフリカの問題とも比較したい。
参考文献:

  • 岡倉覚三(天心)『東洋の理想』(岩波。講談社などの訳書)
  • 岡倉古志郎「天心とベンガルの革命家たち」『東洋研究』第81号
  • 岡倉古志郎「天心とベンガルの革命家たち」『東洋研究』第81号

第3回 2016年11月24日(木)13:00~15:00

講師
岡﨑 邦彦(東洋研究所専任研究員 大東文化大学准教授)
テーマ
西安事変80周年、その真相を語る

本年(2016年)12月、中国西安事変80周年を迎える。わたしは2006年から10年間の「西安事変」研究を経て、本年2月に『西安事変と中国共産党-西安事変80周年』を大東文化大学東洋研究所より上梓した。
事変後80年目にして、闇に覆われていた事変の真相を、ようやく明らかにすることができた。いったい誰が、事変の真相について暴かれることを邪魔していたのか。
当日は、その真相に迫っていく。

2016年度 夏休み公開講座 「中国史入門-歴史教科書の先に見えるもの」

受講生募集は終了いたしました。

第1回 2016年7月23日(土)10:30~12:00

講師
小林 春樹 (大東文化大学東洋研究所准教授)
テーマ
中国古代の陰陽五行説

古代ギリシャの哲学者・タレス(前7世紀~前6世紀)は、万物の根源は「水」であると考え、おなじくヘラクレイトス(前6世紀~前5世紀)は「火」であると考えたそうです。ところで古代中国の人々は、万物の根源を「気」(気体のようなもの)と、それが二つに分かれた陰と陽、二つの気(「陰陽二気」)、さらにそれらが複雑に混淆して生じた「木・火・土・金・水」という、五つの元素のようなもの(「五行」)が、万物を形成する根源であると考えました。しかも古代中国では、「気」と「陰陽二気」、そして「五行」は単に世界を生成しただけでなく、天文現象や気象現象などの自然現象や、王朝の交替などの人間界の出来事まで、森羅万象を発生させる要因であるとも考えられました。本講演では、現在の私たちの生活とも密接な関係を有している「気」と「五行」の思想、すなわち「陰陽五行思想」についてさまざまな角度から堅苦しくならないように紹介します。

第2回 7月30日(土) 10:30~12:00

講師
田中 良明(大東文化大学東洋研究所講師)
テーマ
中国古典に記された名剣の故事

中国文化史(刀剣と文化):文明の産物としての刀剣 武家政権による統治が約700年も続いた日本には、「文武両道」という言葉があり、今でも勉学とスポーツを両立させる意味などで使われています。しかし、中国社会では伝統的に「文」(文化や道徳)が尊重され、「武」(軍事や武力)は「文」よりも価値が一段劣るものとして扱われてきました。中国古典では軍事や武力のことを、その道具である武器も含めて「兵」と呼ぶことがありますが、軍事思想の『孫子』こそ「兵は国の大事なり」と説くものの、道家思想の『老子』にすら「兵は不祥の器なり。君子の器に非ず」と言われてしまっています。今回の講座では、そうした「不祥の器」である武器の代表格である「剣」が、中国の文化や文学作品の中でどのように扱われてきたかを、様々な中国古典とともに紹介していきたいと思います。

第3回 8月6日(土) 10:30~12:00

講師
岡崎邦彦(大東文化大学東洋研究所准教授)
テーマ
中国現代史(人物と歴史):毛沢東から習近平まで

中華人民共和国成立後、中国政治の指導者は毛沢東、華国鋒、鄧小平(胡耀邦、趙紫陽)、江沢民、胡錦濤、習近平へと変わって来ました。今回の講座は、それぞれ指導者と歴史について映像を参考にしながらわかりやすく整理して、中国政治史を理解していきましょう。例えば、毛沢東はなぜ社会主義体制を選択したのか、どのような苦労をしたのか。逆に、鄧小平はなぜ市場経済原理―資本主義を取り入れたのか、どのような苦労をしたのか。皆さんと一緒に考えてみたいと思います。そして、現在習近平に何が求められているのか、中国が進むべき方向と課題を示してみましょう。