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2017年度外務省「外交講座」(テーマ:軍縮・不拡散問題の現状と日本の政策)が実施されました

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 2017年度外務省「外交講座」(経済学部主催)が10月26日(木)、板橋校舎でおこなわれ、南健太郎氏(外務省軍縮不拡散・科学部通常兵器室上席専門官)が、「軍縮・不拡散問題の現状と日本の政策」と題して講演されました。

 国際的な合意の下であらゆる種類の軍備または兵器を縮小・削減、さらには廃絶することを意味する「軍縮」のなかで、日本は唯一の戦争被爆国として、特に核軍縮を重視している立場を説明した上で、世界の核兵器保有の現状や最近の国際社会の動向を概観し、核軍縮政策の具体的取組としてさまざまな条約に関し、歴史的な背景や実際に交渉を経験した立場から分析・解説されました。
 南氏は「核兵器のない世界を目指すことが日本の使命である。核兵器の非人道性に関する正確な認識と厳しい安全保障環境に対する冷静な認識をともに基礎としながら、核兵器国と非核兵器国の対立を避けるよう努力をし、協調される体制を築いて、現実的・実践的な核軍縮の取組を積み重ねていかなければならない」とまとめ、国際社会の中での現実的対応の重要性を強調されていました。
 

参考資料