2021年度の標記講演会は玉川大学教職員大学院准教授・西村秀之先生をお招きし、「これから英語教員を目指す皆さんに期待したいこと」というタイトルで、Zoomによるオンライン形式で行われました。

西村先生は、中学高校の現場で教科書をいろいろな角度から何度も学習して積み上げていく「５ラウンドシステム」を考案・実践して来られました。その後、神奈川県の教育行政に携わり、現場の教師を指導する立場からも英語教育に関わって来られました。今回の講演では、本学で英語教員を目指す学生たちに向けて、５ラウンドシステムの実践紹介に留まらず、英語教師として踏まえておきべき大切な心構えや考え方についても熱く語ってくださいました。

目まぐるしく急激に変化する教育現場において、変化に対応しつつも、目指すところを見失わないようにするには、教師としてどんなことを心がける必要があるか、英語の授業についても、自分が教わった通りのことをするだけでなく、変化に対応した実践を工夫するべきことなど、西村先生の豊かなご経験を踏まえてお話しくださいました。

５コマの授業終了後に参加してくれた学生たちは疲れも見せず、Zoomによるグループディスカッションにも積極的に参加して発言し、西村先生からも現場の教員にも引けを取らないしっかりした考え方や意見を持っているとお褒めいただきました。単に教え方のノウハウだけでなく、教員として目指すべきことなど広い見地から多くの刺激を受けた９０分となりました。