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中国語学科

MLP講演会報告

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2018年10月30日(火)、午後1時15分より14時45分までの90分間、板橋キャンパス3号館0106教室にてMLP講演会が行われました。講師は日本僑報社代表段躍中先生。

 

中国語学科3、4年生を対象に「中国における日本語コンクールを通して見る日本」という演題でご講演頂きました。

 

パワーポイントを使っての講演冒頭、“三个40年”(三つの40年)の「三つ」は何を指すかというクイズを学生に問いかけられました。日中友好平和条約締結40周年、改革開放政策40周年までは正答が出ましたが、もう一つ、条約締結のための鄧小平氏(当時副首相)訪日40周年は学生にとって難問だったようです。

 

二つを答えた学生には日本僑報社出版(段躍中編)「日本人に伝えたい中国の新しい魅力――中国人の日本語作文コンクール(第13回)受賞作品集」1冊が贈られました。

 

続いて、日本語作文コンクールを主催するに至るまでの道のりについて、日中関係を軸に講演者である段躍中先生の後半生をたどるとともに日本僑報社設立の目的についても話されました。

 

2004年に始まった日本語作文コンクールは今年で第14回を数え、応募総数は41,000編を超えるまでになり、応募者が在籍する大学も今年度は200校に上るなど、応募者の範囲は中国全土に広がっています。授賞式は毎年12月12日、北京の日本大使館で行われます。

 

第13回最優秀賞を獲得した学生(宋妍さん:河北工業大学)の日本招待の模様について、1週間のスケジュール、訪問先(例えば外務省、報道機関、国会議員事務所、スポンサー企業等)、面会した方々(例えば総理経験者、国会議員、駐日大使)についての紹介があり、外交官にも引けを取らないハイレベルな交流が行われていることが紹介されました。

 

段躍中先生は講演の締めくくりとして“一篇作文改変人生”(一つの作文が人生を変える)というフレーズが現実のものであり、本学の学生にも「忘れられない中国留学エピソード」や作文コンテストへの応募を積極的に行うよう誘われました。

 

情熱あふれる語り口で学生の好奇心を刺激し、中国への関心、中国語への意欲を高める講演をいただいた段躍中先生にこの場をお借りして感謝申し上げます。