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「ふるさと支援隊」の交流会が開催されました。

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 7月20日、あけぼのビル(浦和区)において、2018年度中山間ふるさと支援隊の交流会が開催されました。5大学(大東文化大学、立教大学、ものつくり大学、早稲田大学、駿河台大学)6支援隊の学生と教員、埼玉県農林部職員など31名が参加しました。前期授業の最終週で授業中試験にあたっている学生も多く、国際関係学部からは新里学部長が参加しました。

 第一部では、各支援隊による活動報告が行なわれ、第二部の情報交換会では「大学生に、より農村(田舎)へ足を運んでもらうにはどうすればよいか」というテーマをめぐって活発な意見交換がなされました。新里学部長が参加した2班では、ふるさと支援隊への学生の定着率の低さなどの問題を共有しながら、概ね以下のようなことが話し合われました。

 

◆農村とか田舎に憧れを持っている学生はそれほど多くはない。そうした学生を惹きつけるのは、農村やふるさとのあたたかいイメージだけでは不十分である。

◆特に農村に関心をもっていない普通の学生を惹きつけるためには、やはり、何をやるのか、どんな課題を解決するのかが明確でなければならない。ただ「楽しいよ」だけでは暇つぶしの学生の気まぐれの参加しかのぞめない。

◆全体的に、課題意識がやや散漫ではないか。参加している学生が、外部に対して自分達の活動が目指している課題を明確に説明できないのではないか。

◆地元の人々の大学や学生への期待も不明確である。「学生さんが来てくれるだけでいい」という言葉をよく耳にするが、それは学生にたいしたことを期待していないということでもあるのではないか。

◆地元の人々が何を学生に期待しているかを明確にし、学生は、その期待に答えるために何ができるかを考えるべきであるが、これまでは両者の課題をめぐるマッチングの議論が不足していたように感じる。大学側が一方的に支援の形を決め、地元に押し付けているようにも感じる。

◆農業ビジネス支援課が、ふるさと支援隊事業にもう少し「ビジネス」の視点を意識させる必要があるのではないか。ただ「ふるさとを応援しましょう」というゆるい枠組みではあまり発展性がない。

◆ふるさとを好きになってもらうのは当然であるが、ふるさとを好きになってもらうためにはきっかけが必要である。そのきっかけは、地元が抱える課題であり、学生が本当に取り組んでみたくなるような課題ではなければならないのではないか。できれば大学での学びを活かせるような課題がよい。

 

 国際関係学部の学生と教員による東秩父村の支援隊はどうでしょうか?

 課題意識が明確でしょうか? 自分達の課題を村に押し付けているようなことはないでしょうか? 

 9月1日に予定されている第三回の活動では、まずこのような議論からはじめてみたいと思います。

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