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ジャワハルラール・ネルー大学(インド)の研修団が来校しました。

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 9月20日、ジャワハルラール・ネルー大学(JNU)の研修団が東松山キャンパスを訪問しました。今回来校した研修団は、JNUで日本語や日本文学について学んでいる大学院生と引率の先生。独立行政法人国際交流基金のプログラムで、日本の4大学(岩手大学、大東文化大学、関西学院大学、大阪大学)を回り、各大学の学生と研究発表などをとおして交流を行うことが目的です。
 JNUは、インドのニューデリーにある世界的に有名な大学です。日本語文学文化研究学科があり、多くの学生が日本語を学んでいます。大東文化大学のヒンディー語とウルドゥー語の現地研修もJNUで行っています。

 研修団は、学生と一緒に大学の近くにある平和資料館と岩殿観音の見学し、さまざまなトピックで研究交流を行ないました。国際関係学部の学生による日本文化の実演(茶道、楽器演奏、居合)も披露されました。

岩殿散策

 午前中の交流会では、大学のすぐ近くにある埼玉県平和資料館と岩殿観音(正法寺)を、本学部の学生の案内で見学しました。1300年の歴史をもつ岩殿観音では、静かな境内でお寺の美しさに見入っていました。平和資料館では、戦争当時の様子を描いた映画を観たり、多彩な展示物から、昭和時代の生活について学びました。また、展望台から、大学の周辺に広がるすばらしい景色を眺望しました。

JUN学生によるプレゼンテーション

 さまざまなトピックで研究発表が行なわれました。「日本語学習における日本のポップカルチャーの役割:インド人学習者を中心に」(Sunil Kumar Paswanさん)、「インドの若者の話し言葉におけるヒングリッシュ(Hinglish)とその使用」(M,Jawed Ahemedさん)、「日本語とテグル語の格助詞の対象研究:格助詞「デ」と「二」を中心に」(Vamshi Krishnaさん)

 日本の文化や日本の言葉について分かりやすく、とても流暢な日本語によるプレゼンでした。参加した国際関係学部の学生も「日本語がとても上手でわかりやすい」と感動、また「日本の文学作品で好きな作品は?」との質問に「川端康成の『雪国』です」と即答、JNUの学生の知識の深さに驚いていました。

アジア地域研究科の院生によるプレゼンテーション

 国際関係学部4年の横手海人さんが「手塚治虫にとってのアジア」をテーマに、アジア地域研究科の菊池赳史さんが「日本のハラールへの取り組みと問題点」をテーマに、発表を行いました。

JNUの学生や、先生からも「非常に興味深いテーマです」といくつか質問があり、大いに刺激をうけたようでした。

日本文化の実演

 日本文化を体験してもらおうと、学生によるパフォーマンスや煎茶や抹茶がふるまわれました。プチ「クールジャパノロジー体験」のひとときです。

 今回の交流会を通じて、本学学生、JNU学生双方とも新たな発見や知識を得ることができました。JNU学生からは「日本文化や平和資料館の見学、プレゼンテーションを通して、とても充実した時間を過ごすことができました。」との感想が述べられました。