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2018年度現地研修報告―中国

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たくさんの刺激をもらった上海研修

 8月6日から25日までの20日間、16名の仲間とともに、上海師範大学における現地研修に参加しました。中国に行くまでは食生活や衛生面、歴史による日中間の軋みなど、いろいろと不安がありましたが、研修を通して中国のよい所をたくさん発見する事ができ、大きな成果を得ました。

   現地でのことを報告する前に、まず4月から7月までの事前研修の話しをしなければなりません。事前研修では、鹿先生の指導のもとで、中国の地理や歴史、経済や政治など、多くの基礎知識を学びながら、中国語の日常会話や海外旅行の心得など、研修に向けての準備を行いました。この事前研修によって、全員が現地での研究課題を仲間との議論の中で決めたという点も重要であったと思います。

 

   事前研修で必要な基礎を築いたうえで、8月6日に上海に赴きました。現地での研修は月曜日から金曜日までは、午前中に二つの授業があります。主に今まで日本でやってきた内容を会話中心に学びました。二人の先生方はとても優しく、研修期間に誕生日の人がいたのですが、みんなでケーキやスイカを食べてお祝いをしたりしてとても楽しい雰囲気で授業を行いました。

  午後は自由時間だったので、地下鉄に乗って出かける人もいれば、寮の前にあるグラウンドでバスケをしたり、お昼寝をしたりいろいろな過ごし方がありました。台風が来ているなかを上海ディズニーランドに出かけた人もいましたが、とても楽しくてよい思い出になったようです。動物園に行ってパンダも見ることもできました。

 午後の自由時間を利用して、事前研修で決めた各自の課題にも取り組みました。「中国人大学生の一日の生活」を研究課題とし、実際に中国人の大学生にインタビューをした学生もいました。

 土日は杭州や南京に行きました。杭州では船に乗り西湖を観光しました。風が気持ちよく、景色がすごく綺麗でした。南京では戦争の資料館などを見学しました。今まで歴史で学んでいた事は、歴史のほんの一部でしかない事が分かったし、戦争の悲惨さを肌で感じました。

  みんなで協力し合いこの研修でとても絆が深まったと思います。今まで勉強してきた中国語をそれぞれがいろいろな場面で使う事が出来たし、中国の歴史などを肌で感じる事ができたことも有意義な体験でした。

 研修団をサポートしてくれた中国人学生の暁东さんは本当によくしてくれて、お別れの時はみんな涙していました。お店の店員さんの中にはまれに無愛想な人もいましたが、中国語が分からない時に翻訳して教えてくれたり、困っているところを見れば助けてくれる人ばかりでした。

 最終日は学校で修了テストを終えてみんなで成績表を貰いました。とても有意義な20日間はあっという間に終わりましたが、帰国後、日々、もっと中国を知りたい、もっと中国語を勉強したいと思っています。 (文責 宮崎聖菜)