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2019年度アジア芸能祭が開催されました

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 12月10日から13日にかけて国際文化関係学部地域研究研究学会、アジア芸能祭実行委員会共催で「アジア芸能祭」が開催されました。お昼休みの短い時間ではありましたが、学生により東アジア、東南アジア、南アジアのバラエティー豊かな芸能が披露され観客の目や耳を楽しませてくれました。

 

第1日目 農楽とインド・フォークダンス 

 農楽(ノンアッ)は韓国のポピュラーな伝統芸能です。農作物の豊作を祈願し、収穫を祝うといった朝鮮半島の庶民の生活に根差した芸能として発展しました。民族資料研究班(顧問:飯國有佳子)の学生たちは昨年、一般社団法人民族音楽院の李昌燮先生よりご指導いただき、毎週のように熱心に練習を重ねてきました。ケンガリ(小鉦)・チン(銅鑼)・チャンゴ(杖鼓)・プッ(太鼓)・ソゴといった打楽器の紹介が行われたあと、楽器を賑やかに鳴らしながら、円を描くようにステップを踏み練り歩きました。

 次いで、スティックを用いたインドのフォークダンスが披露されました。 インドは芸能の宝庫と言われるほど多種多様な芸能が存在し、フォークダンスは健全な娯楽として今日も気軽に親しまれています。スティック・ダンスにもいくつもの種類がありますが、今回は南インド風のテイストを取り入れました。学生たちはスティックを手作りした上、慣れないステップやフォーメーションに一生懸命取り組み本番では見事なダンスを披露してくれました。

第2日目 ジャワ・ガムランとジャワ舞踊

 ジャワ・ガムランは青銅製打楽器を中心とするアンサンブル音楽です。一つ一つのパートはシンプルでありながら、高度な構成により得も言われぬ雅な音の世界に誘われます。国際関係学部はジャワ・ガムランのフルセットを所有しており、ガムラン研究班(顧問:小迫直子)により毎年のように発表が行われ、好評を博してきました。助演者のお力添えを頂きながら、学生たちは各自の担当楽器に真剣に取り組んでいました。家畜たちが逃げ出してさあ大変、という情景を表現したユニークな曲に始まり、ジャワ舞踊と声楽を加えた伝統的な曲などが披露されました。最後に、クリスマスにちなんで「ジングルベル」のガムランバージョンが披露され、楽しい雰囲気の内に演奏は終了しました。

第3日目 南インド伝統舞踊とインド・ムービーダンス

 インド伝統舞踊バラタ・ナーティヤムは、南インドのタミル地方を中心に広く親しまれている舞踊です。古くにはヒンドゥー教の巫女による奉納舞だったものが、近代になって舞台芸術として形を整えられました。比較文化特殊講義(アジアの舞踊と身体文化、指導:小尾淳)の履修学生は、限られた時間の中で踊りを2曲習得し、熱心に練習してきました。カラフルな衣装を着た学生たちにより、ダンサーの守護神シヴァにささげる献花の舞(プシュパンジャリ)と象の頭をもつガネーシャ神を称える踊り(ガネーシャ・ヴァンダナム)が披露された後、楽器の説明があり助演者の荒井俊也さん(ムリダンガム)、竹原幸一さん(口琴)によるパーカッションのデモンストレーションが行われました。最後に、学生はユニークなインド・ムービーダンス(指導:Mikan)を元気いっぱいに踊り、会場は華やかな雰囲気に包まれました。

第4日目 二胡独奏

 二胡は中国の代表的な民族楽器で、擦弦楽器の一種です。演奏者の北島さんは、2017年の第18回中国音楽コンクールにて「特賞」と「中華人民共和国駐大阪総領事館賞」の二賞を受賞した実力の持ち主です。今回は、中島美嘉さんの「雪の華」、中島みゆきさんの「糸」といったポップスに続き、二胡の代表的レパートリーで草競馬の様子を表現した「賽馬」を披露してくれました。大草原を走る馬の様子が見事に再現され、最後の馬のいななきでは大きな拍手が起こっていました。

 イベントの開催にあたり、地域研究学会、国際関係学部事務室を始め、管理課、学生支援課、中央執行委員会、DHK、中央監視室等の各部署にご協力を賜りました。この場を借りて感謝申し上げます。