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「ホスピタリティ・マネジメント」の授業紹介

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 2021年度、初めて開講したANAグループ連携科目「ホスピタリティ・マネジメント」。現代社会における「ホスピタリティ」の意味と役割は何か。最終課題は、「この授業を通して学んだこと」というレポートを行いました。

 近年、ホスピタリティは、接客・サービス業のものとして注目を集めるようになりました。しかし、その起源をたどれば、人々が争いを防ぎ、互いを理解して尊重し、力を合わせて平和な社会をつくるために生まれてきた考え方です。

 学生たちは、最初は、「ホスピタリティって何?」「CAを目指しているわけじゃないのに」などと思っていたでしょう。半期の授業を経て、学生たちが理解した「ホスピタリティ」を、最終課題からいくつか抜粋してお伝えします。

学生の感想

Nさん

 授業を受ける前はホスピタリティについて全く知らず、サービスの類義語だと思っていだが、実際には、有償性は無く、人を受け入れる精神 であり、その精神から生まれる行為で、その結果発展的な関係性を築く可能性をもつものだということを知れて良かった。この精神は日本人だけでなく全ての人間に必要であり、より良く生きていく上で大切な事だと思った。思いやりのある人、コミュニケーションをとるのが好きな人、将来について不安がある人、積極的になりたい人など、興味がある人は是非受講した方がいいと思った。この授業を通じて私は、相手の気持ちを考える、人と話す時は目を見て話す、聞き方を上手くする、非言語メッセージを有用的に使う、チームワークを大切にするなど、自身のマインドに大きな変化が起きた。これから先就活などで辛いことが起きても、ここで培ったホスピタリティの精神を忘れずに生きていきたいと思った。

Tさん

 自分の行動や他人の行動について見直すことの出来る機会となったと思っています。また、アイスブレイクとして挟まれたThree Good Thingsは、毎回書くのに苦労しましたが日常生活を送る中で「もし次の授業であったら今起きたことを書こう」と考えるようになり、何も無くつまらない日常が「ちょっと良いこと」であふれた日常となり、些細なことで喜びを感じることが増えました。また、友達が気づいていない友達の良いところを見つけるようになったり、他人の優しさを感じる機会が増えたりしたように思います。考え方や物の見方を少し変えるだけでここまで世界が変わって見えるんだ、と驚きました。

 先生の講義はいつも楽しく、毎回の講義を楽しみにしていたので前期だけというのは少し寂しいですが、本当にありがとうございました。

Oさん

 ホスピタリティと聞いて、多くの人が難しそうと感じるかと思います。いいえ。ホスピタリティは簡単です。日常生活において、ほんの些細なことに対しての意識を変えるだけでも、ホスピタリティは成立します。皆さんが実践する小さなホスピタリティが集まれば、それはやがて大きなホスピタリティとなり、社会に多大な影響をもたらします。例えば、誰かと話す時。相手の目を見て話してみてください。相手の表情や声のトーンなど、言葉だけでは伝わらない様々な情報を得ることができます。これがホスピタリティなのです。お互いがお互いのことを想い、信頼によって共に価値を高め合う「共創」。この相互関係が、ホスピタリティにとって非常に重要なのです。さあ皆さん、ホスピタリティを学びましょう。講義を受ける前と受けた後では、きっと何かが変わっていることでしょう。その変化をぜひ、実感してみてください。