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『コロナ禍の日本に生きる「難民」たち』と題する講義が行われました。

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中崎太郎さん

 「国際協力・ボランティア入門」授業で、ジャーナリストの中崎太郎さんをお迎えして『コロナ禍の日本に生きる「難民」たち』と題した講義が5月19日に行われました。今回の中崎さん招聘は、本学のプロジェクト「難民問題のアクティブ・ラーニング」の一環として実施されました。

 これまで朝日新聞社の国際報道部や政治部で、日本でホームレス状態になってしまった難民取材などをされた経験がある中崎さんは、当日の講義で難民とは誰のことか、最新の政府発表のデータとともに日本での難民認定が厳しい現状などを説明しました。その後に、難民申請が認められず、働くことも、健康保険に入ることもできない「仮放免」として埼玉県に在住しているクルド人男性の家族を追った中崎さんが製作したドキュメンタリー短編映画を上映しました。

講義を受けた学生の感想

「日本における難民申請のこと、入管のこと、仮放免のことなど、さまざまな知識を身につけることで、困難な状況にある人たちの立場や境遇をより一層理解できるようになれる。逆に何も知らないと、思いやりのない行動をとりかねない。だから私は、これからの講義を通じてたくさんの知識を蓄積し、さまざまな立場の人たちを理解し、寄り添える人間になっていきたい」

「難民問題についてあまり知らなかったし、触れる機会もなかったので日本の難民の受け入れ態勢が低いことが驚きだった。私たち日本人は迫害を受けるという状況が分かりづらいと思うから、難民の人たちの気持ちが理解しづらいかもしれない。しかしそれが小さくても大きくても、日本は見て見ぬふりをして関わらないようにしているのかなと思うと心が傷んだ」

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