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法律学科主催講演会「裁判所(司法)の役割とそこで働く人々」が開催されました。

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2017年11月21日(火)、2年生向けに法律学科主催講演会が行われました。

 今回は、「裁判所(司法)の役割とそこで働く人々」と題して、東京地方裁判所判事補の山下浩之先生にご講演いただきました。
 講演では、まず裁判所の組織を簡潔に説明された後、裁判所の役割について解説されました。「社会の安定に寄与する」という使命の下で裁判所が扱う事件は、民事事件、刑事事件、家事事件、少年事件の4つに大きく分けられますが、そのうち、近年では家事事件が急増している一方、刑事事件、少年事件は減少傾向にあるとのことで、時代の変化によって裁判所の扱う事件にも変化が起きているとのご説明でした。
 全国にいる裁判官の数は、簡裁判事含めて3800人位、女性裁判官は2016年12月現在で700人を超え、女性だけの裁判官で構成される合議体も見られるようになってきました。裁判官1人1人が担当する事件の数は非常に多く、多忙な毎日を送られていますが、山下先生は、裁判官としてのやりがいや普段の生活など、一般的には知られていない裁判官の現実をお話し下さり、学生たちは興味をもって聞き入っていました。
 また、裁判所で働く人として、裁判官のみならず、裁判所事務官、裁判所書記官、家庭裁判所調査官についても紹介されました。裁判官にとって、こうした裁判所職員がいかに大切なポジションかをご説明され、裁判所職員になるためのプロセスも教えて下さいました。
 現役の裁判官から直接お話を拝聴できる機会は、なかなかありません。講演後も質問の列ができていました。今回の講演会が学生たちにとって、法律学科で学んだ知識を生かして「裁判所で働く」という道を選択する動機となってくれるものであれば幸いです。