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2018年度政治学科講演会が開催されました!

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2018年6月15日(金)に、平良好利氏(獨協大学)を講師にお招きして、政治学科講演会『沖縄を考える視点』を開催しました!

2018年の法学部政治学科講演会は、沖縄問題について多くの論考のある平良好利氏(獨協大学)をお招きし、「沖縄問題を考える視点」をテーマに開催されました。政治学科から多くの学生が参加したほか、この8月に政治学科で提供しているアクティブ・ラーニング事業で沖縄での現地研修に参加する学生、さらには地域の方々などが参加しました。

 

平良氏は、沖縄に対する同情や批判を超え、事実に基づいた議論が必要であり、また、日米同盟論や憲法9条論に偏った議論ではなく、現実的に沖縄と本土の意見の乖離をどう解消するのかを考える必要があることを熱心に語りました。学生からは「岩国基地では反対運動があるとは聞かないが沖縄との違いはなにか」「基地反対がある一方で、基地で生計を立てている人はどのくらいいるのか」といった質問が、地域の方々からは「沖縄の基地負担の重さを考えるうえでは、米軍基地だけではなく自衛隊の基地を考慮に入れる必要があるのではないか」などの鋭い質問が出され、活発な質疑応答が行われました。

 

平良氏が「沖縄と本土との溝をどう埋めるのかという問題は、沖縄の問題ではなく、日本の問題であり、この国のかたちをどうするのかを考える知的な挑戦である。そのことをこれからも一緒に考えていきたい」と語ったことが印象に残りました。