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政治学科

2021年度政治学インターンシップ(テーマ探求・東北被災地研修)代替ワークショップ開催報告

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政治学インターンシップ(テーマ探求・東北被災地研修)の 代替ワークショップおよびオンライン研修を実施しました

講義になる前から数えれば5回目になるはずであった、毎年9月に実施している政治学インターンシップ(テーマ探求・東北被災地研修)における東日本大震災の被災地への現地研修は、新型コロナウィルス感染拡大のために実施を見送りました。震災から10年目という節目の年であり、かつ過去最多の学生が現地へ伺う予定でしたので、予定どおりに実施できなかったことは残念でした。

 参加学生の単位を認定するために、宮城教育大学特任教授の武田真一先生をお招きして、現地研修の代わりとなるワークショップとオンライン研修を9月23日(木)と24日(金)に実施しました。23日に実施したワークショップでは、本来であれば現地でお話を伺うはずであった視察先について学生が調べたことを報告し、それを受けて教員と学生が議論をしました。教員がつい話し過ぎてしまうことが反省点でしたが、どのチームも力のこもった報告をしてくれました。なかには、ある教員がオンデマンド講義で作成しているスライドを反省するほどに、内容はもちろんのこと見やすさの点からも素晴らしいスライドを作成したチームもありました。

 24日には、現地でお話を伺う予定であった佐藤敏郎さんおよび田村孝行さん・弘美さんご夫妻とオンラインでつないでお話を伺った後に意見交換をしました。佐藤さんは現地中継で石巻市震災遺構大川小学校を案内してくださいました。田村孝行さん・弘美さんご夫妻は非常にわかりやすいスライドを元に説明してくださいました。参加した学生は、集中力を切らすことなく拝聴して、真摯に質疑応答をしていました。なかには、お話とその後の質疑応答で感極まったためなのか、涙ぐんでいるようにみえる学生もいました。

 おかげさまで、ワークショップとオンライン研修を非常に充実したものになり、学生にとって様々なことを学ぶとともに「わがこと」として震災を考える契機となりました。武田真一先生、佐藤敏郎さん、田村孝行さん・弘美さんご夫妻にこの場を借りて改めてお礼申し上げます。また、教員にとりましてオンライン研修の可能性を実感する機会でもありました。だからこそ、今年度の履修者を現地に連れていきたいという思いを新たにしました。現在、新型コロナウィルスの感染拡大が収まった時期に現地研修を実施することを模索しております。