環境創造学部からのお知らせ
第10回環境創造フォーラム「まちづくり市民事業が描く地域社会」が20日、板橋校舎をメイン会場に東松山校舎と遠隔システムを使い開かれた。
まず環境創造学科の齋藤博専任講師が「まちづくり市民事業とは-市民の創造性を生かしたまちづくり-」と題してテーマ解題を行った。地域社会におけるさまざまな営みにおいて、「まちづくり市民事業」は比較的小さなスケール、あるいは特定のテーマを掲げ、地域に根ざした人・組織・環境・文化・歴史・お金・仕組み等々の地域資源を緩やかにつなげることによって生み出されている。その営みは地域社会の最小単位である個人が、市民としての創造性を生かし、地域社会の持つ課題を解決、あるいは魅力を向上させることによって、新しい地域社会のあり方を走りながら描いている。今日のシンポジウムでは多様な価値によって支えられる地域社会を漸進的、継続的に実現させるため、そのダイナミックなプロセスを先導する「まちづくり」の持つ可能性について着目しながら、これからの地域社会のあり方について考えていきたい。
その後以下の4人による事例報告があり、最後に齋藤講師がパネリストに加わりディスカッションを行った。コーディネーターは同学科・植野一芳教授が務めた。
菅野芳秀(山形県長井市・農民)「住民主導の循環型まちづくり」
奥野雅史(南医療生活協同組合)「介護福祉事業づくり・まちづくり」
小島靖子(社会福祉法人ドリームヴィ、スワンベーカリー)「コミュニティダイニング”ヴィ街なか”を中心に-共生の場の追求-」
済藤哲仁(現代計画研究所)「地域にふさわしいまちづくり手法の発見-つくば・長崎・宇部などの取り組みから-」