環境創造学部からのお知らせ
京都府京丹後市で開催された「公共政策フォーラム in 京丹後」(主催:日本公共政策学会、京丹後市)における「学生政策コンペティション(10月25日)」で、環境創造学科の齋藤博ゼミが最優秀賞(日本公共政策学会会長賞)を受賞した。
「二十一世紀の北近畿新時代をつくる~これからの日本と世界の持続可能で真に豊かな発展を先導するモデルとなる地域へ」をテーマに、全国から20大学の27チームが出場した。齋藤ゼミは、京丹後市の現地調査、並びに、「農」や「食」への先進的な取り組み事例の調査研究をベースに、京丹後市への政策提案を行った。
発表内容は、「一人ひとりの幸せを育む京丹後モデル~食と農を『リ・デザイン』する多主体協働の取り組み」と題し、(1)テーマ解題 (2)京丹後市の現状分析 (3)先進事例調査 (4)京丹後市への政策提言 (5)まとめ として展開した。
京丹後市の現状分析では、京丹後市の直面する課題(少子高齢化、産業の空洞化、人口流出 等)や、魅力(豊かな自然の恵み、濃密なコミュニティ、健康長寿を支える食文化 等)に着目しながら、文献調査、現地踏査、そして、京丹後市役所等へのヒアリングを行った。
さらに、京丹後市への政策提案を行うにあたり、千葉県山武市(サンバ・ファーム)、東京都八王子市(㈱FIO)における新しい農業や、東京都板橋区(㈱タニタ)における食による健康づくりの取り組みについて、ヒアリング調査をはじめとする事例研究を行った。
具体的には、京丹後市の豊かな自然によって育まれた「農」の恵みと、地域の人々によって受け継がれてきた健康・長寿の「食」文化を「リ・デザイン(既存のものを再編集)」した「丹後コラ弁」を中心とした多主体協働のプロジェクト、及び、この協働の取り組みの中核となる中間支援組織である「三方Happy!」を提案した。
「丹後コラ弁」は、お弁当の持つ、様々な人による様々な関わり方を可能にするという「柔軟性」、そして、様々な場所に持って行くことが出来るという「機動性」を活かし、京丹後市の課題を解決し、魅力を向上させるための政策提案を行った。