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平成30年度大東文化大学学長賞・青桐賞表彰式を3月19日行う

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平成30年度大東文化大学学長賞・青桐賞表彰式が3月19日、本学板橋キャンパスで行われた。学長賞は、学則第46条(学部)及び第56条(大学院)に基づき、12人が受賞した。青桐賞は、学業や正課外活動などで優れた評価を受け、本学の名誉を高めた個人、団体を表彰するもので、本年は、2団体、個人8人が受賞した。

学長賞の4年生への表彰については、20日の東京国際フォーラムで行う学位記授与式当日に表彰する。

告辞で門脇廣文学長は「学長賞、青桐賞受賞のみなさん、誠におめでとうございます。みなさんの普段の活動が評価され、与えられた賞です。来年度以降も、努力精進し、本学の名誉を高めていただき、これからも励んでもらいたい」と述べた。

 

森浩史青桐会会長は「みなさんの成績、成果に敬意を表します。青桐賞は、文化系の活動に多く授与しております。これは、スポーツと違い、文化系の活動は表面に出にくく、評価されにくいからです。今後も青桐会は文化系で成果をあげたみなさんを支援していきます」と受賞者へ向けてあいさつした。 

受賞者は次のとおり。(敬称略)

学長賞

□前田寿隆(英米文4年):第11回全日本学生テコンドー選手権大会63㎏級優勝ほか
□沼田哲哉(社会経済3年):FESCOM INTERNATIONAL JUDO CHAMPIONSHIP 81㎏級第3位ほか
□柴原里香子(社会経済3年):2018World Cheerleading ChampionshipおよびTHE CHEERLEADING DANCE WORLDS CHAMPIONSHIP日本代表選手として出場。
□関谷夏希(英語3年):第21回世界大学クロスカントリー選手権大会5位入賞
□ウィリアムソン レミ(英語1年):ISUジュニアワールドカップスピードケート競技会第1戦ポーランド大会女子3,000m優勝ほか
□霜鳥佑(国際文化4年):第102回日本陸上競技選手権リレー競技大会男子4×100mリレー優勝
□白石黄良々(スポーツ科4年):第102回日本陸上競技選手権リレー競技大会男子4×100mリレー優勝
□髙橋雄樹(スポーツ科3年):第102回日本陸上競技選手権リレー競技大会男子4×100mリレー優勝
□西後実咲(スポーツ科3年):ルーマニア国際オープンテコンドー選手権大会(G1)準優勝
□稲川くるみ(スポーツ科1年):ISUワールドカップスピードケート第2戦苫小牧大会女子500mDivisionB第2位ほか
□安田圭吾(スポーツ科1年):第17回U20世界陸上競技選手権大会男子4×100mリレーにおいて4位入賞ほか
□谷口成孝(書道学専攻博士課程前期課程2年):改組新第5回日展入選

青桐賞

〈団体〉

□国際関係学部地域研究学会民族資料研究班(国際関係学部): 「小学生のためのアジア理解講座」を近隣の小学校で継続的に展開
□大東文化大学全学プロジェクト「政治学科アクティブラーニング:登別プログラム」藤井誠一郎ゼミナールBチーム:第13回全国大学政策フォーラムINのぼりべつ政策マネージメント研究所賞

〈個人〉

□龍寳眞樹(書道3年):改組新第5回日展2年連続入選
□山口雄生(書道4年):改組新第5回日展初入選

□沼田哲哉(社会経済3年):イースト・ジャパン柔術選手権大会2018準優勝
□柴原里香子(社会経済3年):2018 World Cheerleading Championships」日本代表
□鈴木ひかり(中国語1年):第36回全日本中国語スピーチコンテスト全国大会(朗読部門「大学生・大学院生の部」)最優秀賞
□澤田創芽(国際関係1年):第12回ベトナム語スピーチコンテスト」カテゴリーA【詩の朗読部門】2位
□白幡友華(国際関係3年):インドネシア政府奨学金(DARMASISWAダルマシスワ)奨学生
□青木斗夢(国際文化2年):第12回ベトナム語スピーチコンテスト」カテゴリーB【2年生のスピーチ部門】2位

 

受賞者謝辞

学長賞・沼田哲哉さん(社会経済学科3年)

本日は、我々受賞者のために素晴らしい式を催して頂き誠にありがとうございます。この度、私がこのような場に立たせて頂いているのも、関係各位のご理解、ご支援の下、学業と平行して活動に集中出来たからに他なりません。心から感謝しております。
私がこうした賞を授与させて頂くにあたり、柔道およびブラジリアン柔術の競技成績が特に注目していただく事が多くあります。

大変喜ばしい事であり、私自身、さらに高みを目指そうと奮起する事が出来ますが、私が真に目指しているのは最強の選手になることではなく、最高の武道家となることです。
私は現在、地元である茨城県にて柔道の町道場を運営しています。そして、道場での指導の傍ら国内外にて柔道の講習会を開かせて頂いています。今年度は、国内は群馬と大阪、国外ではニュージーランドでのべ3都市、カナダでは1都市にて行わせて頂きました。
海外での指導では言葉の壁を超えた交流が柔道では可能になります。今や「柔道」は世界の共通語であり、道着を着て共に稽古する事は、人種も国境も歴史をも越えるコミュニケーションとなっています。
私は日々の指導や、こうした海外での講習などで道着に袖を通し、帯を締めることによって「先生」と呼ばれる立場になります。私は完璧な人間ではないし、失敗することも沢山あります。私自身が未熟であることを自覚しているからこそ、指導することへの葛藤があり、今回のように認めてもらえることに対しての責任が、私を成長させる原動力となっています。
強くあることは、選手として尊敬される一因となる事は確かです。試合で勝ち、表彰台の一番高いところに上ることは選手としての命題であると思います。
しかし、武道家として本当に大切なことは、身につけた力を誰のために使えるかです。
試合で勝つことは、強さの証明ではなく、稽古や生活を支えてくれる人達との日々を証明するためのものです。私自身のために戦うことは、私が畳に上がる理由にはなりません。
強くなることと同じように、他人に対して優しくなれるのが私の求める武の道、柔の道です。

外国での指導では、時にそういった武道の精神を教えてほしいと頼まれることがあります。私は常に「誰かのために力を使えるように強くなることが、武道のあり方です」と応えるようにしています。その時に、胸を張って応えられるようにするには、まず、己を律する必要があります。普段から驕らず、傲慢にならず、不義理を働かない。そして礼儀を重んじ、敬い、感謝する。こういった心から人に優しくすることが必要だと感じています。

武道を極める事は、人間力を高めることと同義です。

昨今、テレビや新聞では、目を覆いたくなるような悲惨な出来事が連日報道されています。それは海外でも同じです。私が今まで教えてきた子供達が、武道家として強くなることで、そうした悲しい現実と戦い、誰かを救ってくれることを想い、私はまた、道着を鞄に詰め、海外に出向くでしょう。
本日、この式に出席されている受賞者の皆さんの他、大東文化大学の全ての学生が、青桐の校章の下、その力と、精神と、志を、社会そして世界のために使うことが出来ると考えています。私もまた、青桐の誇りを胸に、日々の稽古と、長い人生の中で、自らの心を磨き、誰かのために、また一つ、強くなります。
最後になりますが、本日ご出席している皆様と、明日卒業される4年生の益々のご活躍を祈念して、結びとさせて頂きます。

青桐賞(団体)・小保方海登さん(政治学科3年)


本日はこのようなありがたい賞を頂きまして本当にありがとうございます。我々にできる精一杯の成果を出そうと頑張ってきたことが、青桐賞という形となったことは感慨深い思いでいっぱいです。
今回青桐賞をいただいた政策提言は、完璧な提言ではありませんが、登別市の風土や市政についてフォーラムが開催される三ヶ月も前から講義の終了後に毎週のように集まり、夏休みの時間を惜しんで一生懸命にチームで協力して調べ上げ、本番のプレゼンテーションを実現可能なものに近づけるだけでなく、審査員や同じように参加している他のチームに対して少しでもインパクトが残るような提言を目指し努めてまいりました。
学外において結果が残せたのも藤井先生、岩橋先生や現地で市政に携わる方々が協力してくれた皆様に恵まれてここまでやってきたのだろうと思っております。決して私たちだけの力だけではたどり着くことは出来なかったでしょう。
この場を用意してくれた皆様、そしてご助力いただいた皆様方には感謝してもしきれません。これからもより一層気持ちを引き締めて頑張って参ります。
改めて、本当に光栄な賞をありがとうございました。

青桐賞(個人)・山口雄生さん(書道学科4年)

やわらかな日差しに、花の蕾もふくらみ始めるこの佳き日に、私たちのためにこのような素晴らしい青桐賞受賞式を執り行って頂き誠にありがとうございます。

ご来賓の皆様におかれましても、ご多忙の中ご臨席、また温かいご祝辞を賜り、心から御礼申し上げます。

大東文化大学文学部書道学科で学んだことはこの場で全て語りつくせませんが、この4年間で書について追求する楽しさを学びました。

入学当初は書に関わる講義の量の多さに、『大学では書の講義だけで、こんなにあるのか』と自分の時間割を見て心が踊りました。東松山校舎二号館の少し漂う墨の香りが今懐かしく感じます。

学年が上がっていくごとに、より専門的になる講義。自分の学習がいかに浅いものだったか痛感する一方で、教授の先生はじめとする沢山の先生方の温かいご指導により書の魅力というものに惹かれていきました。

『字が上手い、技術が優れている』書の学びにおいて表現はもちろん大切なことです。
卒業を間近に控えた私が今感じることは、『その体験を通して何を学んだか、どうこれからの自分に還元していくか』が重要であることを4年間を通して学んだと思います。

日本一の書道教育の環境で学んだ自信と、辛かった楽しかった仲間との思い出を胸に抱き、一歩そしてまた一歩と歩んでいきたいと思います。

最後になりましたが、学長や書道学科をはじめとする他の学科の先生方、職員の皆様、青桐会の皆様に重ねて心より感謝申し上げます。拙い言葉ではありましたが、これをもちまして謝辞とかえさせて頂きます。