ドイツ語はドイツだけでなく音楽の都ウィーンで知られるオーストリアや、アルプスで名高いスイスなどでも公用語であり、EU圏内では最大の母語話者数をほこります。ドイツ語圏は芸術・文化・スポーツの領域でも大きな影響力をもち、グリム兄弟やミヒャエル・エンデなどの文学者、モーツァルトやベートーベン、シューベルトなどの音楽家、ヴィム・ヴェンダースをはじめとする映画監督などを輩出しているほか、ブンデスリーガでは多くの日本人プレーヤーが活躍してきました。

フランス語の大きな魅力は、なんといっても多様な文化アイデンティティをもっているところ。ヨーロッパ、アフリカ、北中米、オセアニアなど、さまざまな地域で話されているフランス語を知ることで、世界を見つめる視野が一気に広がります。もう一つの大きな魅力は、幅広い分野で用いられていること。観光や食文化だけでなくモードや美容から、アニメやマンガ、科学技術、そして芸術や文学・哲学まで。フランス語を学んで、日本とフランス語圏をつなぐ新たな交流の主役になりましょう！

中国語は中華人民共和国だけでなく、台湾、香港をはじめ、シンガポールやマレーシアなど東南アジアでも広く使われる言葉です。この地球で５人に1人が中国語を使っている計算になります。中国語は広い地域で使われているので、方言がたくさんあります。北京の言葉と広州の言葉では英語とドイツ語ほどの違いがあるともいわれています。でも大学で学ぶ共通語を学べば基本的にどこに行っても通じます。中国語を学んで沢山の友達を作りませんか。教員が全力でサポートしますよ。

イタリアには文化と芸術があふれています。美術に関心がある人にはレオナルド・ダ・ヴィンチやミケランジェロ、音楽好きにはオペラやカンツォーネ、サッカーファンにはセリアA、映画好きにはフェリーニやベルトリッチなどがイタリア語を学ぶきっかけを与えてくれることでしょう。ベネチア、フィレンツエ、ミラノ、ローマといった都市を訪れ、地方食豊かな料理やエスプレッソ、ワインを現地で楽しむのもいいですね。イタリア語を学び、人生を豊かなものにしてみませんか。

スペインだけでなく、カリブ海諸国、中南米諸国など、スペイン語の話者は広大な地域に広がっています。スペイン語は、歴史の古い言語で、早くから文法や文章構造が体系化されています。発音は日本人になじみやすく、英語と違って最初のうちに集中して学べば、相当の水準にまで到達するはずです。ゴヤ、ピカソを生んだ国。『ドン・キホーテ』を生んだ国。フラメンコ、闘牛の国。スペイン語を学ぶということは、このような世界への窓を開くということにつながります。

ポルトガル語は世界で２億人以上が使っている言語です。そして、けっして遠い国のことばではありません。日本のことばや文化にも馴染みがあるんです。1543年のポルトガル人の種子島漂着は、近代西洋と日本との出会いでした。また、かつてブラジルには多くの日本人が移住しました。現代ではその子孫も含むブラジル人が日本に仕事にくることもあり、ポルトガル語が身近に聞けるようになってきています。これからの社会を考えるなら、ポルトガル語の学びも選択肢の一つになってきます。

ロシア語は、ウクライナ語と並んで東スラブ語群に属します。名詞の格変化や動詞の活用が活発であることや、キリル文字を使って表記されることから、異なる系統のフランス語やドイツ語と比べると、とっつきにくいかもしれません。しかし、文学や音楽、バレエ、絵画、科学技術など、ロシア語で世に送り出されたものは少なくありません。何より、日本の隣の国の言語です。ロシア語を話す人とは、どんな人なのかを理解するためにも、ロシア語を学ぶ意義は少なくないでしょう。

現在のタイは、伝統的な価値観と新しい価値観とが入り混じり、ひと世代前の日本のようだと言われます。タイ語は、そんなダイナミックに躍動するタイの社会や人びとを知る入り口になるでしょう。航空路線でもタイは東南アジアのハブ的存在です。また、タイ料理だけでなく、音楽やドラマなど、日本にいてもタイ語を目にする機会は増えています。独自の文字があったり、声調による母音の区別があったりと、習得にはかなりの努力が必要ですが、この機会に挑戦してみませんか。

インドネシア語はインドネシア共和国の共通語ですが、ブルネイ、シンガポールでも使用されています。実は世界で5番目に話す人の多い言語なのです。インドネシア共和国は大小17000の島々からなる国で、そこで話される地域的な言語の数は200～300あると言われており、インドネシア語はこの地域の共通語として古くから使われていました。発音は比較的やさしくて、ローマ字表記なので日本人にも学びやすい言語の一つです。インドネシア語を勉強して東南アジアを楽しみましょう！

コリア語は朝鮮半島にある韓国や北朝鮮の公用語ですが、中国の朝鮮族も使用する言語です。コリア語はハングルという文字で表記をされます。○とか□とか｜とか一見とっつきにくい記号の集まりに見えますが、人の発音器官を模していたりして、学んで見ると非常に奥の深い文字です。コリア語の文法は日本語そっくりで、日本語の単語をコリア語の単語に置き換えたら文を作ることができます。最近よく耳にするK-Pop。コリア語を勉強してダンスだけでなく熱唱してみませんか。

古典ギリシャ語を学ぶとたくさんの気づきがあります。私たちの知っていることと意外につながりがあるんです。「アルファベット」という語は、ギリシャ文字の最初の二文字α(アルファ=A)とβ(ベータ=B)に由来しています。また、phを含む単語はたいていギリシャ語から生まれたものですから、英語やフランス語、ドイツ語の勉強にもつながります。さらに神話や哲学、新約聖書のことばとして、近代の思想や学問の源流を知る上でも欠かせません。ちょっと硬派な言語に挑戦してみませんか。

フランス語、スペイン語、イタリア語などの言語はラテン語が方言化することでうまれました。今日では日常でラテン語が用いられることはほとんどありませんが、16世紀頃まではヨーロッパ諸国の共通言語でした。そのため、哲学をはじめとするさまざまな領域ではラテン語で論文が書かれたことから、現代の英語をはじめとするヨーロッパの各言語にラテン語起源の単語が非常にたくさん入り込みました。ヨーロッパの言語の単語や文法を深く知りたい人にとくにお勧めの言語です。