【職員インタビュー】東松山教務事務室 古田康晴(2013年入職)
教科にとらわれず教育を考えたい
大学時代は教育社会学を専攻し、教員になることを視野に入れて勉強をしていましたが、海外留学の経験を通して、様々な教育制度の中で育った人と関わり「教科にとらわれず子ども・学生の成長をサポートしたい」と考えるようになり、大学職員に絞って就職活動を進めました。
最終的には国立大学法人や私立女子大学からも採用内定を受けましたが、業界分析を進める中で、大東文化大学が高島平団地や鳩山ニュータウンなどの超高齢社会研究のフィールドに隣接している点に総合大学としての将来性を感じたため、入職を決意しました。
若手が改革にチャレンジできる職場
私は複数の部署を経験していますが、最初に配属された東松山事務部東松山管理課では、スクールバス運行管理の業務に携わりました。
東松山キャンパスは、最寄駅・校舎間を往復するスクールバスの乗車待ち時間が最大25分間に達するという大きな課題を抱えていました。
入職初年度でしたが、若手の先輩方の力を借りて理事会で説明を行い、従前のバスダイヤを撤廃。ゼロから編成したダイヤに変更したことで、待ち時間を3分の1に大幅短縮することができました。運行形式をダイレクトに伝えるため、当時Twitterで発信を行いましたが、学生たちから感謝のリプライをもらい、やりがいを感じました。
また、学園100%出資子会社の立ち上げに携わった経験もあります。
大規模大学の多くが、子会社を抱えて事務の再委託や収益事業を展開していましたが、本学では長らく議論されていませんでした。そこで、若手職員有志で学園に提案し、実際に他大学に足を運び視察を重ねながら3年がかりで子会社にあたる株式会社大東スクラムを設立しました。同時にそれまで整備されていなかった事務職員の出向規程も整備され、2020年度から学園初の出向事例として株式会社大東スクラムへの出向を命じられ、総務部長・事業部長のマネジメント職を経験しました。
設立から運営の中で大変なことも多かったですが、企業会計・法務・マーケティングなどの業務に携われた事で視野が広がったと感じています。また、マネジメント業務に携わり従業員のモチベーション管理の大変さを知りました。私自身もマネジメントを経験することによって新しいスキルを獲得できたと思っています。
「当たり前」を疑うこと
現在配属されている東松山教務事務室では、全学共通科目(一般にいう教養科目)にかかる時間割・教室割・シラバスの作成、教室機器の更新計画の作成などを行っています。大学の主たる目的である教育の根幹を支える部署であり、様々なことを検討できる部署だと感じております。具体的には国内他大学や海外の教育機関の事例を参考にして、本学に持ち込める施策や先導できる事業はないか探っていきたいです。
また、多くの人が当然だと思っていることを疑って常に問題意識を持っていたいです。例えば、高校を卒業したらすぐに大学へ入学する。入学時期は4月で授業時間は90分間、前後期2学期制、1つの授業は週に1回など、日本では当たり前だと思われていることが海外だと違います。日本の大学であっても学びに幅広い選択肢や可能性を提供できるようにしていくことが今の私の最大の目標です。
日本の企業は「即戦力になる人材がほしい」というメッセージを掲げる一方で、実際には大きな組織になればなるほど、古い慣習やベテラン人材の経験、感覚に頼って運営を続けているところがあり、「事務」と聞くと尚更そのようなイメージが強いと思います。
大東文化大学の素晴らしいところは、若手職員が主導する改革が多くあることです。ベテランが若手を信用してプロジェクトを任せることもあれば、逆に若手から全く新しいプロジェクトを提案することもあります。
1日のスケジュール
9時 | 朝会・メールチェック |
10時 | 会議の議事録作成 |
11時 | お昼休み |
12時 | 次年度授業の設定データの精査 |
13時 | 〃 |
14時 | 老朽化した体育用具の現物確認 |
15時 | 教室変更など学生・教員対応 |
16時 | 会議資料の作成 |
17時 | 退勤 |
応募を検討している学生へメッセージ
私が大東文化大学で働き、様々な取引先と仕事をしてきた経験から思ったことは、どの学校法人・企業に所属したとしても、大半は働くことが学生時代に思い描くような「やりがいのある」「能力を活かせる」ものばかりではなく、大部分が平凡だったり自分だけではどうにもならないもので占められているということです。
就職活動をしているみなさんに重視していただきたいのは、その組織が現在どのような業態・レベルにあるかではなく、近年どのように変化してきたか(=トレンド)。上昇トレンドにある組織は、「やりがいのある」「能力を活かせる」仕事を創造するチャンスや仲間が多いということを示していると思います。
大東文化大学は若手職員が改革をリードする上昇トレンドにあり、新入職員であっても、広い視野で大学の現状を検証しながら柔軟な思考力で独自プランを立て、それを勇敢に提案できることが求められます。
大東文化大学をさらに良くするために、一緒に仕事ができることを楽しみにしています