世は「平成」から「令和」へ…。新元号の発表とともに始まった新年度。
新元号「令和(れいわ)」が発表になった、平成31年4月1日。人々の記憶に残るこの記念すべき日に、時を同じく、大東文化大学の入学式が挙行されました。
新元号発表と式典のタイミングがほぼ同時だったため、学長告辞の中で書道部が登壇し、新元号「令和」の披露が行われました。
歴史と伝統の書道部は、今年97期。
大東文化の書道部は今年97期。長年の伝統と歴史を誇り、著名な書家も多く輩出しています。現在も約100人の部員が所属しています。
かつて官邸で掲げられた「平成」の発表文字を記した河東純一氏と、「令和」の発表文字を書いた茂住修身氏は、ともに大東文化大学の卒業生というのは知る人ぞ知るお話です。日本で最初に書道学科を設置し、漢学や書道の普及に力を注ぐ大東文化らしさが感じられますよね。
今回「令和」を書いたのは新4年生を中心とした書道部員の有志11名。入学式では、新元号の発表から数十分後に11人がそれぞれ得意とする書体で「令和」を書きあげ、学長から紹介があると壇上で新入生や保護者らに向けて高く掲げました。
書道部が日頃取り組んでいる五書体は、篆書(てんしょ)、隷書(れいしょ)、草書、行書、楷書。入学式で新元号を書くと決まったのは数日前のことで、書きたい人を募り、立候補したメンバーたちが集いました。
書道部のユニフォームは、墨の色!
書道部の皆さんが来ていたポロシャツの背中に書いてある文字にもご注目。「敬墨晴凛(けいぼくせいりん)」は96期の先輩が掲げたスローガン。この言葉は一期ごとに違います。
「次はもう決定済みで『芳縁羲游(ほうえんぎゆう)』です」と話すのは書道部97期幹事長の江田感さん。他の色に染まらない墨色のユニフォームに身を包み、書道にかける青春というのもカッコイイですよね…!
書道部からのメッセージ
新元号の発表という節目に、貴重な経験をさせてもらいました。令和という年号は想像していませんでしたが、読みやすく、割と書きやすい。バランスよくいろいろな字形にできるので、バリエーションもできます。新入生には、大東にはこんな書道部があるということを、私たちの姿を通して示せたらいいなと思います。
入学式で披露された11人の書は、学内でも展示する予定です!