News

お知らせ

留学疑似体験-平成30年度グローバルキャンプ埼玉行う

  • Facebookでシェア
  • Xでシェア
  • LINEでシェア
大合唱 Let It Go

   記録的な猛暑が続いた今年の夏、8月6日から4泊5日の日程で大東文化大学主催グローバルキャンプ埼玉(埼玉県グローバルキャンプ埼玉助成事業、株式会社アルク協力)を開催した。今年で4回目となる本学主催キャンプに、埼玉県内に住む中学生7名、高校生13名、大学生15名、大学院生1名、社会人8名から応募があり、過去最高となる44名を迎えた。

 

   本学主催グローバルキャンプ埼玉は東松山キャンパス(埼玉県東松山市)を舞台に、教室は平成27年に竣工した2号館、宿泊は平成25年に竣工した5号館Mロッジを利用した。いずれの施設も竣工から数年のため、快適な学習環境と空間を提供している。本キャンプは産学官連携事業として、埼玉県、株式会社アルク、大東文化大学の共同運営で企画し、株式会社アルクによるネイティブ講師3名が英語プレゼンテーション技術の向上を目的とした集中講義を展開した。この他に特別講義として、ジョージ・ウォレス英米文学科教授が『不思議の国のアリス』を中心に英国児童文学作品の魅力について、ジェームス・マクロスティー経営学科教授がカナダとアメリカの同異性について、ロナルド・スチュワート社会学科教授が『はだしのゲン』を題材に日本のマンガとアニメについて、各専門の強みを生かした多彩な授業を提供した。国際交流センター所長でTOEIC®935点、英検1級保持者の岡本信広国際関係学科教授は、英語資格試験の学習と秘訣をテーマに学習意欲を大いに鼓舞する講義を行った。靜哲人英語学科教授は、英語音声の質の向上を目指す集中セミナーと夕食後の英語フォローアップセミナーを担当した。集中セミナーでは、靜教授のゼミ生の協力の下、故スティーブ・ジョブズ氏が2005年にスタンフォード大学卒業式で行った伝説的なスピーチや映画『アナと雪の女王』のオリジナル歌曲「Let It Go」を教材に発音特訓が行われた。4日目の集中セミナーでは、参加者全員で「Let It Go」を感情豊かに大合唱した。この結果、参加者全員が朝9時から夜9時までまさに英語漬けキャンプを体感した。

   キャンプ最終日、押川典昭名誉教授を迎え、「FIFAワールドカップサッカー2018から見える現代世界」と題して特別講演を行った。講演の冒頭、英国、日本、豪州がそれぞれ使用する世界地図を広げ、世界における日本の位置を確認した。次に、FIFAワールドカップサッカーの実際の映像から代表選手が持つ国籍や移民といった複雑な背景を興味深く語った。講演後、キャンプの成果発表として、Best Effort、 Most Improved、Best Presentationの3部門に選ばれた各クラスの代表者による英語プレゼンテーションが披露され、会場から大きな労いの拍手が送られた。

大特訓 Clear Pronunciation

 2020年度から始まる大学入学共通テストの試行調査(プレテスト)が11月10日、東松山キャンパスで行われた。折しもこのプレテストに、本キャンプに参加した宮根愛恵さん(県立松山女子高等学校2年)が臨んでいた。宮根さんは「8月のキャンプが懐かしいです。あの貴重な5日間が色鮮やかに蘇ってきました」と笑顔で語ってくれた。

 

 このキャンプでは、ティーチィングアシスタントとして、本学スポーツ科学科非常勤講師のRavi Maharjan先生、本学大学院外国語学研究科英語学専攻のMeheta Kalu Singhさん、交換留学生のHeaven Ketchersideさん(サウスイースト・ミズーリ州立大学/米国)が参加した。さらに、インターンシップ学生として、松本健さん(英語学科4年)、相馬亮平さん(英語学科4年)、津田空知さん(英語学科4年)、山本実季(英語学科4年)さんが全面協力した。その松本健さんは派遣留学選考試験を突破し、交換留学生として、9月にクアラルンプール大学(マレーシア)へ向け出発した。