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今だからこそ知りたい!「奨学金のこと」新里孝一副学長・学生支援センター 田中室長 インタビュー

2020.07.13 / 2,371PV

現在、大東文化大学では約5,000人もの学生が奨学金制度を利用しています。

一口に奨学金といってもその種類は様々。大東文化大学の学生支援センターでは奨学金制度の利用を希望する学生のために、奨学金の紹介・説明会の実施から申請書のチェックまで、手厚いサポートを行っています。

新型コロナウイルスの流行の影響により、今まで以上に需要の高まる奨学金制度。

受験生の方たちはもちろん、現在奨学金制度を利用している在学生やその保護者の方にも知ってほしい、大東文化大学の支援制度や奨学金制度について、新里孝一副学長と学生支援センター 田中室長に話を聞いてきました。

 

※上の写真左から

学生支援センター田中室長、新里副学長

大東文化大学の奨学金の現状について

大東学生特別支援金の一律給付

新里副学長 「新型コロナウイルス感染症の流行当初は、いつか感染も落ち着き、通常の対面授業を行うことができるだろうと考えていました。しかし、日に日に感染者数は増加するばかり。そこで本学は、学生の皆さんや教職員を含めたすべての方の安全と健康を優先し、オンライン授業への実施に舵を切る判断をしました。そこで大きな障害となったのが、学生のオンライン授業の受講環境です。事前に学生アンケートを行ったのですが、パソコンの所有率が低いことが判明したため、パソコンやWi-Fiなどの受講環境を整えていただくための費用の一部として、一律5万円の給付を早期に決定したわけです。」

特別修学支援金制度を拡充

新里副学長 「しかし一律5万円の給付だけでは、オンライン授業の受講環境は整ったとしても、本当に困窮している学生を救うことはできません。今回のような誰も予測がつかない非常事態により家計が急変し、学費を支払うことができず大学を辞めてしまう。そんな状況はなんとしても避けなければなりません。そのため、本学の特別修学支援金制度の拡充を早急に進めようとしています」。

 

田中室長 「特別修学支援金制度は、これまで災害や突然の不幸などにより家計が急変した学生の支援を目的に、給付を行っていました。今回の新型コロナウイルス感染症の流行を受け、この特別修学支援制度を拡充し、全ての大東生が安心して勉学を継続できる環境づくりを行っていきたいです」。

 

新里副学長 「また本学には3つの分野から支援者自身が使用用途を選ぶことができる“あおぎり募金”という募金制度があります。この3つの分野の中の一つが“学生への緊急的な経済的支援”です。いま本学では内藤二郎学長が中心となり、卒業生の方々や教職員、保護者などの関係各所に対し、“あおぎり募金”を通じた支援を呼びかけています」。

 

多様化する奨学金の使途

田中室長「奨学金の利用用途は必ず学費に充てなければならないというものではありません。奨学金の使い道もさまざまで、生活費に充てる学生や不測の事態に備え奨学金制度を利用しているという学生も少なくありません。学生は学業が本分ですから、学費や生活費のためにアルバイトに時間をとられ過ぎないよう、上手に奨学金制度を活用し、経済的に余裕を持ちながら学業に専念してほしいと思います」。

 

新里副学長 「学生の皆さんが奨学金制度を利用する際に注意してほしいことがあります。一言で言えば『借り過ぎない』ということです。特に、二種の奨学金制度を利用したいという学生は注意が必要で、いずれ返済しなければならないものですから自分の将来の負担を軽減するためにも、『必要な分だけ借りるように』と指導をしています」。

 

田中室長「学生支援センターでは毎年の年度初めに奨学金制度に関するガイダンスを行っています。奨学金制度に関する説明はもちろん、新里副学長が言う “返済計画を立てる重要性”を学生に説明しています。また、奨学金制度は保護者の皆さまの関心の高い制度のため、毎年多くの問い合わせをいただいています。しかし、奨学金を借りるのはあくまで学生本人です。そのため保護者の皆さまには『必ず書類の記入や手続きを学生本人にさせてください。』と伝え、ガイダンスでは学生に奨学金の申請書の書き方の指導・支援を行っています。大切なことは学生本人が“奨学金を借りている”という意識を持つことです。今年は新型コロナウイルスの影響もありガイダンスが実施できないため、電話によるサポートを中心に支援活動を行っています」。

 

奨学金制度や利用に関する課題とは

新里副学長 「現在多くの学生が日本学生支援機構や大学独自の奨学金制度を利用していますが、実はこのほかにも様々な奨学金制度が存在します。民間や財団が運営する奨学金制度の中には返済不要の奨学金もあり、そういった選択肢を知ることで、学生や家計にとっても大きなプラスになるはずです。学生のためにも、大学自身が民間や財団等が運営する奨学金情報を積極的に収集し、広く情報を提供する具体的な“しくみづくり”を行っていかなければならないと考えています。また、奨学金制度そのものにも課題があります。奨学金制度の利用は家計を基準にしていますが、その家計基準が不公平を生んでしまいます。例えば授業料の減免の場合、年収400万円の家計は対象内であるのに対し、年収430万円の家計の学生は対象になりません。家庭環境によっては両者の生活のご苦労はさほど変わらないかもしれませんが、制度上線引きをしなければならないため、選考基準に漏れてしまう学生が出てきてしまいます。そんな不公平を解消し、経済的な理由で就学が困難な学生を救済するため、大東文化大学は本学独自の“あおぎり募金”を活用し、原資の確保に努めていきたいと考えています」。

 

学生に向けてメッセージ

田中室長 「奨学金制度はお金に関することですから、説明会など多くの人がいる場では質問しづらいこともあるでしょう。そんな方は遠慮なく学生支援センターに相談にお越しください。担当者が学生の皆さんの実情をお伺いし、親身になって相談をお受けいたします。学生支援センターは何でも話せる場所です。奨学金のことのみならず何か困ったことがあれば相談しに来てほしいと思います」。

 

新里副学長 「最近では、物を買い、気に入らないとすぐに買い替えてしまうという“消費者感覚”が、若い人の間で特に増えているように感じます。同様の考えで、大学に入学したけれども想像と違ったから退学したいと思う人もいるかもしれません。しかし、思い留まってほしい。学費は決して安いものではないですし、大学生活とは買い物のように既製品を手に入れるものではなく、自分自身で創り上げていくものです。主体的に学ぶと、大学生活はより有意義なものになりますし、その先には大きな成長が待っています。奨学金制度を利用することは、未来の自分へ投資するということ。返済計画をしっかり立て、余裕を持って自主性をもって勉学に励み、自分自身の大学生活を創造していって欲しいと思います。その中で困ったことがあれば、奨学金制度以外の学生生活での悩み事があれば学生支援センターを頼ってみてください。そのときは一緒に考えていきましょう」。

 

新里副学長・学生支援センター田中室長  ありがとうございました!

※ この取材は新型コロナウイルス感染予防に十分に配慮して行いました。

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