
大学入試が多様化する中、2021年度から名称が変わり、注目されている入試が「総合型選抜」。年内に合否がわかる場合も多く、受験生の人気を集めています。
そもそも…総合型選抜とは?
総合型選抜とは、面接や小論文、プレゼンテーションなどの選考方法で受験生の能力や学習意欲を総合的に評価し、“大学が求める学生”を選抜する入試方式。特に強い学習意欲が重視されるため、受験生は熱意を十分にアピールすることが大切になります。
入試要項、過去問題、日程や会場などの詳細はこちらからチェック!
大東文化大学の総合型選抜(前期・後期)の特徴
他大学との併願OK!
大東文化大学への入学の権利をもった状態で他大学を受験可能。進路選択の幅を広げられます。
※看護学科は専願型のみ
複数回の受験が可能
10月と12月の2回実施されるので、10月の試験で不合格でも、12月に再チャレンジできます。
提出書類を用意しやすい
2023年度入試から、出願に必要な自己推薦書(強みや学習意欲、志望理由などをアピールする書類)の字数を、約2000字から1000字程度に削減しました。
「課題探究プログラム」の修了による特典あり
出願時に「課題探究プログラムの修了証」を提出すると、課題論文免除などの特典を受けられます。看護学科では、「総合型選抜(前期)B方式(※自己推薦書の提出と小論文試験が免除)」への出願に課題探究プログラムの修了証が必要です。
課題探究プログラムとは
高校生のみなさんに大東文化大学の授業を体験してもらうこと、また高校の課題探究型学習での学びを深め、その能力を入試でも発揮してもらうことを目的としたプログラムです。
総合型選抜で看護学科に入学した先輩をインタビュー
そこで今回は、総合型選抜を利用して看護学科に入学した3名の先輩をインタビュー。総合型選抜の基礎知識や看護学科の概要と併せて、先輩たちが総合型選抜を選んだ理由や実際に行った対策などをご紹介します。
今回インタビューに答えていただいたのは、、、
小林 和花(こばやし わか)さん
スポーツ・健康科学部 看護学科 1年
田沼 千空(たぬま ちひろ)さん
スポーツ・健康科学部 看護学科 1年
矢野 真心(やの まこ)さん
スポーツ・健康科学部 看護学科1年
大東文化大学 看護学科の特徴
大東文化大学の看護学科は、“社会人基礎力を備えた新時代の看護師・保健師”の育成を目指し、2018年度に開設されました。
少子化が急速に進み、また団塊の世代が後期高齢(75 歳)を迎える「2025 年問題」にも直面している今、医療福祉分野は変革の時期を迎えています。そんな社会的背景を受け、看護師には「地域包括ケアシステム(住まい・医療・介護・保健・生活支援が一体的に提供されるシステム)」への対応力が強く求められています。
そこで本学の看護学科では、実践能力を磨ける実習プログラムを多く採り入れたカリキュラムを導入するとともに、組織の中で力を発揮する際に欠かせない社会人基礎力の養成にも注力。さらに、スポーツ科学科、健康科学科との連携により、健康の保持・増進、疾病予防、クオリティ・オブ・ライフの維持・向上をサポートする力も育てます。
看護学科の卒業認定・学位授与の方針(ディプロマ・ポリシー)
1.豊かな教養と専門的知識およびそれを活用する技能
・豊かな人間性と幅広い教養を備え、看護学の専門的知識と技能を総合的に理解できる。
・社会の要請に柔軟に対応するために必要とされる専門的知識をもち、対象者の健康レベル・健康課題を成長発達に応じてアセスメントできる。
2.他者との協同による問題発見・解決能力と、それを支える思考・判断・表現力
・看護職及び在宅療養を支援する保健医療福祉専門職の役割と、スポーツ・健康科学分野の専門職との連携により、疾病・介護予防に貢献するためのアプローチについて考察できる。
・特定の健康課題のある看護の対象者が、住み慣れた地域社会で尊厳ある療養生活が送れるよう援助方法の計画立案及び具体的な援助を実践できる。
3.自律的学習者として学び続け、社会に貢献する意欲と能力、社会の担い手としての使命感
・看護師としての職業的アイデンティティの基盤をつくり、専門職として生涯にわたり継続して専門的能力を向上させることの重要性を理解し、具体的なキャリアデザインを計画できる。
4.本学の建学の精神や本学の理念に対する理解
・多様な文化的背景をもつ様々な看護の対象を理解し、コミュニケーション能力を発揮し、看護専門職として多文化社会における諸問題の解決に向けて理解し考察することができる。
大学での学びを体験でき、入試では特典も受けられる「課題探究プログラム」
みなさんは課題探究プログラムに参加されたそうですが、どのようにプログラムのことを知りましたか?
矢野さん:オープンキャンパスに何度か参加して「大東文化大学を受験しよう」と決め、大学のホームページを見ていたところ、課題探究プログラムがあることを知りました。
田沼さん:私は総合型選抜について調べていた際に、課題探究プログラムへの参加によって特典を受けられることを知りました。
課題探究プログラムに参加しようと決めた理由はなんですか?
小林さん:自身の成長につながりそうだと感じたからです。高校生のうちから医療、看護についての専門的な勉強を始められるのは魅力的でした。
課題探究プログラムの感想や参加してよかったと感じた点を教えてください。
矢野さん:私はプレゼン対策に、市役所を訪問して地域医療の現状について 教えていただいたり、医療サービスを受ける側である祖母に話を聞いたりしました。プレゼンに必要な情報収集や資料の作成は大変でしたが、とても勉強になりました。
小林さん:私も矢野さんと同じく、プレゼンに向けて市役所を訪問したのですが、自分が住んでいる地域の医療の現状を学べたことは大きな収穫でした。また、人前で研究発表をするのは初めてだったので、自信をつけることもできました。
田沼さん:私は保健所やデイサービス施設、地域包括支援センターを訪問し、現場を見学させてもらいました。このプログラムに参加して、高校生のうちに大学の授業を体験できたことで、大学生活への楽しみが増しました。
「自分がやりたいこと」を明確にできるのも総合型選抜のメリット
総合型選抜を受けるにあたり、具体的にどのような対策をしましたか?
矢野さん:私は質問に対してその場ですぐに答えることに苦手意識があったので、面接の対策に力を入れていました。具体的には、高校の先生に協力してもらって何度も練習しました。
小林さん:私は大人数の前での発表に不安があったので、先生やクラスメイトの前で発表する練習をしました。
総合型選抜を受けて、どんなメリットがあると感じましたか?
小林さん:学力によってのみ選考される一般選抜とは異なり、「大東文化大学(および希望の学科)に進学したい理由」をアピールできるのは大きなメリットだと思いました。
また、受験にあたっては大学で学びたいことや将来の目標を整理する必要があるため、自然と「自分がこれからやりたいこと」が明確になる点もメリットだと感じています。
総合型選抜を受けた経験が大学生活に活きていると感じることはありますか?
矢野さん:人前に立って話す際に緊張しにくくなり、プレゼン力も増したので、授業での発表に自信をもって取り組めています。
田沼さん:私は人前で発表するのがもともと得意なタイプでしたが、総合型選抜で経験を積んで自信をつけられたことで、以前よりもっと意見を主張できるようになりました。
小林さん:わからないことがあったときにすぐに自分で調べる習慣がつき、勉強に役立っていると感じています。
「総合大学」だから看護の専門家を目指しつつ視野を広げられる
大東文化大学 看護学科の魅力を教えてください。
小林さん:看護学科には1年次に「基礎ゼミナール」という必修科目があり、“看護の専門科目を学ぶ土台づくり”に丁寧に取り組めます。 しかも、基礎ゼミナールは先生ひとりに対して10名弱の学生で構成される少人数制。先生との距離が近く、気軽に質問できる環境で、存分に学べます。
田沼さん:大東文化大学は総合大学なので、全学共通科目ではほかの学部の学生とも交流でき、視野を広げられると感じています。
受験を乗り切るポイントはモチベーション維持!
ご自身が受験生のとき、どのように息抜きや気分転換をしていましたか?
矢野さん:“受験が終わったらやりたいこと”を考えておくと、モチベーションを維持しやすくなりますよ。私の場合は、ライブに行くのをご褒美に設定していました。
田沼さん:友人とごはんを食べる機会をつくっていました。リフレッシュできる時間を設けて、メリハリをつけて取り組むのがいいと思います。
総合型選抜が気になっている受験生のみなさんへ、アドバイスやメッセージをお願いします。
矢野さん:私たち3人はそれぞれ出身高校は違いますが、課題探究プログラムで出会い、受験の時期もお互いの存在が励みになっていました。同じ夢を持つ仲間ができることも、このプログラムの良い所だと思います。
田沼さん:課題探究プログラムを通して気になることを調べたり、自分自身で考える機会が増え、自分の自信にもつながりました。総合型選抜を有利に進められるのもちろんですが、自分の成長のためにも、プログラムを受けてみるのをおすすめします!
小林さん:大学が掲げる人材像への理解も深まるうえ、プログラムを通して自分のなりたい看護師像を明確にすることができました。同じ目標をもつ人とつながると、お互いにいい刺激を与え合えると思います。頑張ってください!
矢野さん、小林さん、田沼さん、ありがとうございました!