大東文化大学を卒業し、多彩な分野で活躍する卒業生。大東文化大学で過ごした日々が、卒業生のみなさんの今にどう繋がっているのでしょうか。どんな学生時代を送り、何を大切にしてきたのか。そして、どんな未来を描き就職活動を乗り越えたのか。インタビューを通して、彼らの学生生活がどうキャリアに影響を与えたのかをお聞きしました。
プロフィール
菊地良介さん
経営学部企業システム学科
2018年度卒業
Supership株式会社(リテールメディアセールスマーケティング部)
営業と制作の経験を活かし、リテールメディア事業へ
学生時代に観たテレビCMに衝撃を受けて、広告の仕事に興味をもちました。卒業後は広告関連の会社に就職し、営業や制作を経て、現在はリテールメディア事業に携わっています。最初はデジタル広告を中心に扱う会社で営業をしていましたが、映像を制作する仕事にも興味をもつようになり、転職してエンジニアの勉強をしました。しかし、挑戦してみたもののエンジニアの仕事は想像よりもはるかに難しく、自分には営業が向いていたと気づき、いまの会社に入社することになりました。営業と制作のどちらも経験したことで、そのノウハウを活かしてソリューションの仕事ができています。
大学時代、ゼミで培った「伝える力」
学生時代は経営学部の松尾敏充教授のゼミに所属しており、3か月に1度ずつテーマを変えながら、1年間、毎週プレゼンをするというおもしろい授業がありました。10分間のプレゼンをするために原稿を考えてスライドを作成し、先輩たちの前で発表するのですが、フィードバックをもらっては修正するという作業の繰り返しで、だんだんといいものを作っていきます。最終的にはさまざまな企業で働いているOBたちの前で発表をして、起業コンテストに挑戦するという内容でした。この授業では、相手のためにわかりやすい言葉に言い換えることや、一方的に自分の思いを伝えても相手には届かないということを学びました。いま振り返ると、その経験が広告の仕事で最も大事な「伝える力」を養ってくれたと思います。
特に印象に残っているのは、大学3年生のときに参加したNEXCO東日本グループと大東文化大学のコラボ商品企画で、自分たちの開発した「さつマカロン」が実際に販売されるというイベントです。経営学部という視点から、お菓子の味だけでなく、パッケージのデザインや仕入れ、販売価格まで考案して発表するのですが、大人たちを納得させるプレゼンがしたくて、プレゼンのために色彩検定を取得したこともありました。学生クオリティの物を発表するのは悔しかったですし、なにより説得力のあるプレゼンがしたかったのです。当時の自分は模範的な学生ではありませんでしたが、好きなことには貪欲に挑戦していたと思います。
就職活動の際には、自分の得意なことを軸にして就職先を探すのはもちろんですが、自分が好きなことを追求する姿勢も大事です。心からその仕事が好きな人は情熱が違いますから。学生生活の間はいろいろなことに挑戦して、自分の「好き」を見つけてみてください。