# STUDY

声に出して、話そう、伝えよう。白熱と感動の英語スピーチコンテスト

2019.11.18 / 10,737PV

言語は学問であり、同時に「思いを伝えるためのツール」である!

 

発音が苦手、流暢に話せない、緊張してしまう…などなど、英語に苦手意識を持っている人は少なくありません。大東文化大学の「英語スピーチコンテスト」は、そんな悩みを抱える人にこそ挑戦してほしい、英語に取り組む意欲や、話してみる勇気をもらえる絶好の機会です。

 

「大東文化大学学長杯 第20回英語スピーチコンテスト」は、英語で行う弁論大会。全国からエントリーしてきた高校生と、大東文化大学の学生が参加するコンテストで、文字通り英語でのスピーチ力を競います。2019年は記念すべき20回目の開催となりました。

 

 

エントリーには、英語が母国語であることや、英語圏での在住経験、英語で授業を行う学校での在籍歴、ネイティブスピーカーの親族や同居者がいるなど、該当してはいけないルールがあります。

逆にいえば自分から行動しない限り「ふだんの生活に英語との接点がない」ことが、コンテストの応募資格ということになります。

 

今回のコンテストは高校生の部10名、大学生の部11名の出場者がエントリーしていました。

ネイティブではないからこそ、大切な評価基準

審査員の先生方審査員の先生方

コンテストの評価基準は大きく分けて4つ。

 

Content 内容(テーマに対する関連度、スピーチそのものの内容、構成など)

Language 言語(語彙の豊かさや文法、発音など、言語としての熟達度)

Delivery 発信力(声の大きさやジェスチャー、流暢さ、聞き手への配慮など)

Impact 効果(総合的インパクト)

 

開会行事で門脇廣文学長から出場者一人ひとりに手渡されたのは「お守り」のリボン。門脇学長は、東洋文化と西洋文化が交わり、新しい文化が創造されていく大東文化大学の建学の精神や、英語を習得する意義に触れ、英語スピーチを行う皆さんを激励しました。全員の健闘を祈る「お守り」として、この手作りのリボンが胸に飾られました。

心を込めて。それぞれの思いを、英語で伝えること

「WORDS TO LIVE BY(人生の指針となる言葉)」というのが、今年のスピーチコンテストのテーマでした。

 

出場者はこのテーマに関連したオリジナルの内容で5分間のスピーチを披露します。これまで自身が経験したこと、心に残る出会いや言葉、壁にぶち当たった時に助けとなった出来事、勇気づけられたことなどを英語で伝えます。

 

スピーチは制限時間5分間、原稿のない暗唱方式で、マイクを通さない肉声で行います。スポットライトの下で300人の聴衆の前に立ち、英語を自分の言葉にして思いや考えを話すというのは、想像すると、とても緊張するシチュエーションですね…!

 

「英語で話すこと」に真っ向から挑む人たちがステージに立つ真剣な姿から、目が離せなくなります。

◎ 高校生の部の出場者(発表順)
  • 福田知佳さん(ノートルダム女学院高等学校2年) 福田知佳さん(ノートルダム女学院高等学校2年)
  • 松倉紗友里さん(関西大学第一高等学校1年) 松倉紗友里さん(関西大学第一高等学校1年)
  • 石橋舞衣子さん(栄東高等学校1年) 石橋舞衣子さん(栄東高等学校1年)
  • 毛谷村英華さん(神戸女学院高等学部2年) 毛谷村英華さん(神戸女学院高等学部2年)
  • 岡部帆乃さん(鎌倉女学院高等学校2年) 岡部帆乃さん(鎌倉女学院高等学校2年)
  • 峰尾仁日夏さん(横浜商業高等学校2年) 峰尾仁日夏さん(横浜商業高等学校2年)
  • 小川美々さん(大阪青凌高等学校1年) 小川美々さん(大阪青凌高等学校1年)
  • 酒谷南帆さん(カリタス女子高等学校1年) 酒谷南帆さん(カリタス女子高等学校1年)
  • 渡邊光祐さん(埼玉県立不動岡高等学校2年) 渡邊光祐さん(埼玉県立不動岡高等学校2年)
  • 岡畑良さん(本郷高等学校1年) 岡畑良さん(本郷高等学校1年)
◎ 大学生の部出場者(発表順)
  • 高橋茉衣子さん(経営学科1年) 高橋茉衣子さん(経営学科1年)
  • 伏見依美奈さん(社会学科1年) 伏見依美奈さん(社会学科1年)
  • 阿部勇太郎さん(英語学科1年) 阿部勇太郎さん(英語学科1年)
  • 大久保美波さん(英語学科1年) 大久保美波さん(英語学科1年)
  • 山口夏子さん(英語学科3年) 山口夏子さん(英語学科3年)
  • 佐藤大飛さん(英語学科3年) 佐藤大飛さん(英語学科3年)
  • 小林秀行さん(英語学科3年) 小林秀行さん(英語学科3年)
  • 水留永翔さん(英語学科3年) 水留永翔さん(英語学科3年)
  • 石毛菜々さん(英語学科3年) 石毛菜々さん(英語学科3年)

澤井力斗さん(スポーツ科学科4年) 澤井力斗さん(スポーツ科学科4年)

 

 

歌で英語を楽しむショーでオーディエンスと一体になる!

 

スピーチ後の審査中に行われたのは、外国語学会英語部会の有志メンバーによる「Fantastic Singing Show」。

 

英語ならではの音節の特徴や、日本語との違い、英語を歌に乗せることで発音が上達する理由を分かりやすくレクチャーした後に、オーディエンスを巻き込んで「Let It Go」「Perfect」「This is Me」「We Will Rock You」を熱唱!

会場が一体になって盛り上がりました。

We will, we will rock you! We will, we will rock you!

 

 

歓喜に沸いた結果発表のとき…

 

結果発表を前に、小川エリナ英語学科准教授によるスピーチへの講評がありました。

 

高校生に対するアドバイス

Work on your pronunciation.

発音の練習を続けること。ネイティブを真似て、英語や音楽をシャドウしたり、楽しみながら学ぶことが大切です。

 

大学生へのアドバイス

Practice makes perfect.

完璧をきわめること。もっと上手くやれたと思いあたる点は練習して、スピーチの完成度を上げましょう。

高校生の部、大学生の部の受賞者の発表と表彰式が行われ、受賞者に賞状とトロフィーや盾、記念品の贈呈がありました。

全体を通じて最も優れているスピーカーを讃える「学長賞」は、大学生の部から、スポーツ科学科4年の澤井力斗さんに贈られました。

 

高校生の部 受賞者の皆さん

 

<最優秀賞> 石橋舞衣子さん(My Own Road)

<優秀賞> 渡邊光祐さん(The Magical Word "Kerekere")

<優良賞> 福田知佳さん(Be Confident)

<奨励賞> 小川美々さん(To See the Whole of the Yellow River, To See the Wider World)

大学生の部受賞者の皆さん

 

<最優秀賞> 石毛菜々さん (You Only Live Once)

<優秀賞> 山口夏子さん(“Today” Creates Tomorrow)

<優良賞> 小林秀行さん(You Only Live Once)

<奨励賞> 伏見依美奈さん(Never Say Never)

 

閉会を前に、靜哲人・英語学科教授からの挨拶がありました。

 

「20年目を迎え、人でいえば「成人」に達した英語スピーチコンテストは、高校生と大学生がともに学びあい、刺激しあえる貴重な学びの機会です。この意義あるコンテストを、これからも続けてまいります。」

学長賞を受賞した澤井力斗さんにインタビュー!

学長賞の栄冠に輝いた澤井さんのスピーチは「How you think is everything」。

失敗を恐れて何事にも消極的だった自分が、サッカーの本田圭佑選手の「結果にこだわるな、成長にこだわれ」という言葉をきっかけに積極的になり、さまざまなことにチャレンジするようになった経験と、自らの成長の過程を振り返り、見事栄冠を手にしました。

 

日頃、どんな風に英語学習に取り組んでいますか?

毎日、日課で朝1時間、英語をやる時間にしています。30分はオンラインで英会話を、残りの30分は単語の勉強などをすること。寝起きの習慣にしています。あと、アルバイト先でも英語が使えるようなところを選んで、できるだけ普段からカジュアルな英語を使えるような環境をつくるようにしています。

スピーチでも触れたのですが、目的をみつけられずに苦しい時期があって、そこから自分を変えてくれた言葉に出会ってから、英語に取り組むことに決めて、3,4年続けています。

 

いまのお気持ちを、聞かせてください!

本当に取れると思っていなかったので嬉しいの一言です。昨年も出場して賞が取れず、席から見ていた受賞者の皆さんが輝いてみえたのが悔しいなと思っていたので、今年自分がその立場に立てたことを、心からありがたいと思います。

 

英語スピーチコンテストを通じて感じるのは、英語で話すことも、日本語で話すことも、「思いを伝える」という目的では同じ言語であること。

日々の努力の積み重ねを大切にして、悩みながらも一歩ずつ前進していく過程は、出場者の皆さんだけでなく、誰にとっても共通なのでしょう…!

やってみよう!という、挑戦する心を動かされ、勇気づけられる今年のコンテストとなりました。

 

受賞者の皆さん、おめでとうございました!!

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