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学業成績優秀者総勢76名を祝う「温故知新報奨金」表彰式

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学業成績優秀者「温故知新報奨金」表彰式

2023年度大東文化大学学業成績優秀者「温故知新報奨金」表彰式が7月22日に板橋キャンパス多目的ホールで行われた。

温故知新報奨金は、学業成績が特に優秀であった者に報奨金を給付する制度で、本年度は外国人留学生を含む76名が選ばれた。

同報奨金を対象とした表彰式では、学長・学務局長・学生支援センター所長が列席し、表彰者への賞状と記念品の贈呈がおこなわれた。

当日は60名ほどの表彰者のご家族も来場され会場も賑わう中、表彰者代表から自身の学生生活のエピソード等を交えた代表挨拶がおこなわれ、有意義な式典となった。

学長挨拶・高橋進学長

高橋進学長

 温故知新報奨金を受けられた皆さん、本当におめでとうございます。
 ご存じのとおり、学業において特に優秀な成績を修めた皆さんが、社会に有為な人材となり、必ずや社会の発展に寄与するであろうことを期待して、皆さんの真摯な勉学の姿勢に対して表彰および報奨金の給付をしている制度が、学業成績優秀者表彰制度(温故知新報奨金)であります。この度の受賞は、皆さんが勉学に一生懸命努力をされての結果であることは間違いないと思いますが、それ以上に皆さんは、知識を得る喜び、その知識を深めていく楽しさ、知識と知識を融合させて新しい発見や新しい創造に辿り着く達成感などを十分に味わっていることでしょう。時には、自身の知見をもとに友人と議論したり、友人の話からまた新たな見識を深めたり、学びを深めていく過程で、その学びの奥深さに驚愕を覚えることもあるかも知れません。皆さんが感じられているように学びは無限です。是非、これからも皆さんの専門とする分野だけでなく、貪欲に勉学に励まれて戴きたいと思います。そして、皆さんには、大学での学びを社会に還元していく担い手としての使命を期待されていることも自覚して戴きたいと思います。社会に何かを寄与するということは、それこそ多様な姿・方法があります。皆さんが選択する道も勿論自由です。その中で、皆さんが、自信をもって社会に有益なことをなすことを渇望致します。
 最後になりますが、皆さんが努力をされて得た温故知新報奨金の受賞は、皆さんを立派に育ててくれた保護者、皆さんに“学ぶとは何か”を授けてくれた恩師、そして前述したように、“ユニークな学びの機会”をともに歩んだくれた友、全ての人が皆さんの周りで皆さんを支えてくれていたからであることも改めて感じて戴ければ幸いです。
精進を惜しまず更なる活躍、更なる飛躍を期待しています。

 

学生支援センター所長挨拶・青木幹喜所長

青木幹喜所長

 皆さん、このたびは温故知新報奨金の授与、誠におめでとうございます。各学科各学年から1名しか授与されないという厳しい条件をクリアされた皆さんに、あらためて深い敬意を表します。さぞや日々努力されたことでしょう。そして、日々勉学に励んだことでしょう。そんな皆さんに、あらためて敬意を表します。

  せっかく温故知新報奨金という立派な報奨金を受け取られた皆さんだからこそ、少しだけお願いがあります。立派な学業成績を修められている皆さんは、おそらく知識やスキルを、沢山修得されているはずです。私がお願いしたいのは、こうした修得した知識やスキルをベースに、さらなる「真理の探求」を続けて欲しいということです。「真理の探求」など使い古された言葉にしか聞こえないかもしれませんが、やはり学問の本質は、この「真理の探求」のように思います。

  ここにお集まりの皆さんの学部、学科は多種多様です。しかし、どの学部、学科も内容は違うとは言え、共通しているのは、その分野で未知の部分を明らかにし、世の中のために役立てようとする姿勢を持っていることです。

 例えば、私の専門は経営学です。特に経営学の中でも、人やチーム、組織の問題を扱う経営組織が私の専門分野です。私のこの専門分野でも、目の前に起こっている経営組織に関わる現象は、全体の20~30%ぐらいしか説明出来ていないと言われています。なんと、組織現象の70~80%は、いまだ未解明です。もし、この70~80%が解明され、説明可能となれば、より適切な方策が考えられ、多くの人々が今以上に幸福な組織生活を送れることになるはずです。

  今回の報奨金の授与で、ますます学習意欲が高くなった人もいるかもしれません。一方、報奨金をもらったが故に、逆にさらによい成績を取らなければとプレッシャーを感じている人もいるかもしれません。報奨金の授与の捉え方は、人それぞれでしょうが、ぜひとももう一歩前に進み、「真理の探求」へと足を踏み入れていって下さい。

  本日は、おめでとうございました。

国際交流センター所長挨拶・姫田麻利子所長

姫田麻利子所長(ビデオメッセージ)

 温故知新報奨金を授与されるみなさま、誠におめでとうございます。みなさまの日頃の努力に、心から賛辞を送ります。私からは、留学生で成績優秀者として表彰される15名のみなさまに、とくにお祝い申し上げます。
  思いがけなく移動が制限された数年間がありましたが、ある社会学者によれば、21世紀は、移動の経験が高く評価される時代です。育った国を離れて別の国に移動して生きるひとは、ことばだけではなく、多くの壁に出会います。誰もはっきり説明してくれない小さなきまりごとがたくさんあって、ことばに慣れた後でも、ひとつのきまりごとに気づかないために、新しい仲間との距離がなかなか縮まらなかったり、自分では新しい環境にすっかり溶け込んだつもりでいるのに外国人扱いされることもあります。
 成績優秀者のなかでも留学生枠で表彰されることで、そう感じている人もひょっとしたらいるかもしれません。留学生のみなさんがこの大学でよい成績を取るには、日本語の語彙や、日本の学校特有の暗黙のきまりごとの知識において不利な地点からの出発だったはずです。それを乗り越えてきた自信が、留学生の枠にとどまらず評価されたいという気持ちに向かうことはあると思います。二つの言語・文化のあいだにいるのは、居心地悪いこともあります。しかし、留学生成績優秀者表彰制度は、移動の経験を経てあいだを生きる人たちへの敬意だと私は考えます。
 留学生のみなさんに期待しているのは、元いたところの考え方と、今いるところの考え方とをうまく使い分けながら、さらに、どちらにもとらわれない、あいだの考えを創り出すことです。あいだを生きる視点で、どうぞこの大学の「新しい価値」をリードしてください。これからもご活躍を応援していきます。