履修証明プログラム

Voice

Overview

概要

本プログラムで養成する「観光歴史ガイド」は、既に観光地化している神社仏閣や名所旧跡のみならず、国内外のあらゆる場所を、「歴史研究の成果を観光を通じて社会に還元する歴史学(観光歴史学)」の観点から、広く調査・研究し、新たな観光地としての魅力を引き出すという社会的使命を持つ存在です。
現在、日本各地の観光地や史跡、博物館等においては、ボランティアガイドをはじめとする様々なガイドスタッフが、その案内・解説を担当しています。
しかしながら、その養成については、各自治体や施設の判断に委ねられており、基本的なカリキュラム等は共有されていません。
本学には文学部歴史文化学科に文部科学省の認可を得て設置している「観光歴史学コース」のカリキュラムがあり、本プログラムはこれをブラッシュアップした独自資格「観光歴史ガイド」の養成講座です。

身に付けることのできる能力

身に付けられる知識、技術、技能
  • 地域の図書館や博物館、教育委員会等を十二分に活用して地域の歴史や文化に関する情報や知識を調査・研究する能力
得られる能力
  • 文化遺産の活用に必要な企画力
  • 地域における埋もれた文化資産を再発見する能力
  • 歴史や文化を紹介する語学力

修了時に付与される
資格など

  1. 1. 履修証明書
  2. 2. 観光歴史ガイド※

※大学独自資格

受講対象者

学校教育法第90条に規定する大学入学資格を有し、就労中または就労経験のある社会人

受講期間

2024920252(6カ月)総授業時間数60時間

受講料

¥94,000

修了要件

全60時間の履修及び資格認定試験の合格による修了認定(ただし、出席時間が総授業時間の4/5に満たない場合、資格認定試験を受けることはできない)

Curriculum

カリキュラム

basic基礎

科目名 実践方法 授業時数 担当教員
観光歴史学概論PDFファイル オンライン 12時間 宮瀧 交二
観光歴史学実習1PDFファイル 現地実習 4時間
観光歴史学実習1PDFファイル 講義
観光歴史学実習2PDFファイル 講義 野瀬 元子

practice実践

科目名 実践方法 授業時数 担当教員
史跡ガイド実習【原始・古代遺跡】PDFファイル 講義 4時間 (公財)埼玉県埋蔵文化財調査事業団
史跡ガイド実習【原始・古代遺跡】PDFファイル 現地実習
史跡ガイド実習【中世遺跡】PDFファイル 講義 落合 義明
史跡ガイド実習【中世遺跡】PDFファイル 現地実習
博物館ガイド実習PDFファイル 講義 小野 一之
博物館ガイド実習PDFファイル 現地実習

advanced応用

科目名 実践方法 授業時数 担当教員
歴史地理学概論PDFファイル オンライン 4時間 大野 新
図書館における地域史調査方法PDFファイル 浜田 久美子
観光英語入門・初級PDFファイル 講義 野瀬 元子
  • 対面授業は、大東文化会館(東武東上線東武練馬駅から徒歩5分(スクールバス乗り場が大東文化会館のすぐ横にあります))にて開講。ただし、史跡ガイド実習【原始・古代遺跡】の講義のみ東松山キャンパス。他に現地実習が4日間あり。

Tutor

講師紹介

  • 宮瀧 交二(みやたき・こうじ)

    本学文学部歴史文化学科教授。博士(学術)。専門は、日本古代の民衆史・博物館学・観光歴史学。埼玉県立博物館などで学芸員として16年間勤務した後、本学に着任。埼玉県下の歴史に精通し、NHKテレビ『ブラタモリ』ではタモリさんと近江アナウンサーをさいたま市の大宮公園他に、また同『日本人のおなまえ』では古館伊知郎さんを新座市・平林寺に御案内するなど、“観光歴史ガイド”の豊富な実践経験を有します。本プログラム監修者。

    ~ 受講生の皆さんへ ~ この機会に資格を取得して、人生の新たなステージに立ちましょう!(…カラオケ大会に出場しようという意味ではありません)

  • 野瀬 元子(のせ・もとこ)

    本学文学部歴史文化学科教授。博士(国際地域学)。大学卒業後に全国通訳案内士として外国人旅行者の国内旅行ガイドを経験し、その後、大学院において観光学を専攻。近年では、歴史文化学科の観光歴史学コースで学生を指導する傍ら、観光研究のためヨーロッパ諸国や台湾など、世界各地を調査中。本プログラムでは、大学でも担当する「観光歴史学実習」に加え、豊富なキャリアを生かして「観光英語入門・初級」も担当します。

  • 落合 義明(おちあい・よしあき)

    本学文学部歴史文化学科教授。博士(文学)。専門は日本中世史。2016年には、共著の『現代語訳 吾妻鑑』が第70回毎日出版文化賞(企画部門賞)を受賞。2022年度は、NHK大河ドラマ『鎌倉殿の13人』に関連した講演、ラジオ出演等が目白押しで多忙をきわめていますが、その合間を縫って、長年にわたり地元川越市の国指定史跡・河越館跡の保存活用に取り組んできた経験をもとに、「史跡ガイド実習」の授業を担当します。

    ~ 受講生の皆さんへ ~ 城館跡をガイドする視点を皆さんとともに勉強していきたいと思います。

  • 小野 一之(おの・かずゆき)

    本学文学部歴史文化学科非常勤講師。文学修士。専門は日本古代中世文化史・民俗学・博物館学。府中市郷土の森博物館の学芸員、館長を歴任し、定年退職。現在は東京都府中市・埼玉県入間市の文化財保護審議会委員などを務めています。いま、歴史・文化・自然をテーマとする博物館は、地域コミュニティ・地域振興・観光振興の拠点としても注目されています。地域を深めるための今どきの博物館活用法へと、皆さまをご案内します。

  • 大野 新(おおの・あらた)

    本学文学部歴史文化学科非常勤講師。最終学歴は明治大学大学院。文学修士。専門は社会科教育・地誌学。中・高等学校の地理教育の現場で豊富な教育実践経験を有し、筑波大学附属駒場中・高等学校の副校長を経て現職。地図を片手に全国各地に赴き、現在は九州・水俣地域をフィールドに調査を継続中。本プログラムでは、豊富な経験をもとに「歴史地理学概論」の授業を担当し、実際に現地を歩いて様々な風景を見出し、そこから過去の人々の暮らしや文化を復原していくための具体的な方法を御紹介します。

  • 浜田 久美子(はまだ・くみこ)

    本学文学部教育学科教授。博士(文学)。専門は日本古代の対外交流史・図書館情報学。国立国会図書館に長く勤務した後、本学に着任。2020年に出版した『日本史を学ぶための図書館活用術』(吉川弘文館)は、図書館で日本史について調べる際のバイブルとも言うべき基本図書。本プログラムでは、“観光歴史ガイド”には欠かすことの出来ない、地域史の事前調査・研究のための文献探索の方法についてお話します。

    ~ 受講生の皆さんへ ~ 図書館ではインターネットでは見つけられない有用な情報を効率的に見つけることができます。講義を聞いたら近くの図書館に行ってみましょう!

  • (公財)埼玉県埋蔵文化財調査事業団

    埼玉県埋蔵文化財調査事業団は、県内における埋蔵文化財の調査研究を行うとともに、埋蔵文化財の保護思想の啓発と普及を図り、もって本県文化の向上に寄与することを目的として埼玉県の出資により設立された公益財団法人です。観光歴史ガイド養成プログラムでは、長年に亘る埋蔵文化財に関する調査研究の知見を踏まえ、発掘成果などを活用した講義や、史跡での現地実習を担当して頂きます。

Schedule