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外国語学部
2013年04月26日

英語教育学概論(靜先生)

開講される学科:英語学科

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英語を使って英語教育のノウハウを身につける

「じゃあ発音を確認するから『グルグル』隊形をとって!」。靜先生が指示を出すと、40人ほどの学生たちは立ちあがって列を作り、ほどなくして教室の中に一つの大きな人の輪ができた。靜先生は輪の内側に入り、学生の前に立って順番に動いていく。学生がしゃべる英語を聴き、きちんと発音できているか一人ひとり確認していくのだ。「LとRの違いに注意して」「歯の裏から舌を離さないで」。学生の口の形を見ながら、先生の厳しい声が飛ぶ。

靜先生独自の個別指導授業、名づけて「グルグルメソッド」である。先生が学生一人につき数秒で発音をチェックし、できた学生には「マル!」といい、できない学生にはアドバイスを与えながら、順繰りと輪の内側を回っていく。これを何周も繰り返すので「グルグル」。指導を受けた学生は「マル」をもらうために、何度も同じ英文を繰り返し練習し、隣の学生と発音を確認しながら、次に先生が回ってくるのを待つ。

大学の講義といえば、大教室で前を向いて静かに座り、黙って先生の話を聴くというイメージがあるが、靜先生の講義を見るとそうした「常識」はたちまち覆される。講義の合間に、暗唱、ペアワーク、グループワークなどさまざまな活動が挟み込
まれていて飽きることがない。

教材もユニークだ。教科書は靜先生自身の英語教育の実践から生まれたメソッドを網羅した『英語授業の心・技・体』。その内容を英文に訳したテキストを教材に使用している。
英語教育のメソッドを〝英語で〞学ぶことで、英語教師に必要なスキルの習得と英語運用力の向上がもたらされるという「一石二鳥」の効果を狙っている。

授業でカラオケ指南?歌って覚える英語の音節

講義で使う教材は難しい教育メソッドだけではない。「音節について説明しましょう」といって、先生がプロジェクターに映し出したのは、何と3人組ボーカルユニット・パフュームの映像。彼女たちのヒット曲「レーザービーム」を例に、靜先生は英語の音節の特徴を解説し始める。
「この曲では歌詞の〝♪ストレイト〞というところに、一文字ずつ音符を割り当てているけど、本来、英語のストレイトは1音節。英語のカラオケに挑戦しても、どんどん曲が進んでしまってうまく歌えないという人は、1音節の単語なのに音節を分けて歌おうとするから歌えないんです。たとえば、このメロディに英語の歌詞を当てはめると…」

そういって、「レーザービーム」の歌詞を先生が英語に直したテキストをプロジェクターに映し出し、先生自身がアカペラで歌ってみせる。「♪イッツ・ソー・ヴェリー・ストレイト、メイクス・マイ・ハート……(ストレイト、ドキドキする)」。
学生たちからは「おー」という感嘆の声。おなじみの日本語の曲が流暢な英語で歌われる新鮮さ、驚きが、学生をどんどん授業へ引き込んでいく。

講義室は英語と熱気で充満!!

先生が歌うと、次は学生の番だ。リズムや音節に合わせて、先生が手に持ったカスタネットをカチカチと鳴らす。先生のアドバイスどおり音節を区切って歌ううちに、学生たちの発音がみるみる上達していくのがわかる。

次はレディーガガのヒット曲「ボーン・ディス・ウェイ」。PVを見ながら、「ビューティフルの音節はいくつ?」と音節を確認していく。何度か聞いた後、学生はふたたび輪を描いて「グルグル」隊形をつくり、学生が歌うのを聴きながら、靜先生が一人ひとりの発音や音節をチェックしていく。その間も、他の学生たちはペアで向かい合い、手拍子でリズムをとりながら練習に励む。「英語の歌は英語の発音とリズム感をつかむための絶好の教材。何よりも楽しいのがいいですね」と靜先生は語る。

授業の前半では若干硬さが残っていた学生たちも、今ではみな生き生きと笑顔を振りまいている。そして最後はカラオケをバックに教室全体で大合唱。学生たちの一体感と熱気が教室を包み込んだところで授業は終わった。

この内容は進学情報誌において掲載した内容です。
そのため、他の授業ゼミ紹介ページと原稿テイストが異なります。

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