大東文化大学 環境創造学部/多文化共生を目指す新しい価値の不断の創造大東文化大学 環境創造学部/多文化共生を目指す新しい価値の不断の創造

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学部長からのごあいさつ

大東文化大学 環境創造学部長 植野 一芳環境創造学部長 植野 一芳

モラトリアムと環境創造

モラトリアム(moratorium)。もともとこの言葉は、恐慌や天災が起こった際の金融経済の、広くは社会の混乱を避けるために手形の決済や預金の引き出し等を一時猶予する「支払猶予令」や「猶予期間」を意味するものでした。

しかし、現在私たちが耳にするモラトリアムという言葉は、先の「猶予期間」から派生した心理学用語として使われています。発達心理学者で精神分析家のエリク・H・エリクソンは、モラトリアムは大人になるために必要な準備期間であるという考え方を提唱しています。つまり、大学生は社会に出て一人前の大人になることを猶予されている期間の中にいる、ということになります。ここで私が強調したいことは、モラトリアムの中にいる大学生の是非ではなく、社会に出る前のこの猶予期間について学生自身がどのように考えるかという点です。

環境創造学部は、2001年に大東文化大学の7番目の学部として創設されました。この学部名称が示す「環境」とは自然的環境と社会的環境を含む私たち人間の四囲の外界を指し、「創造」とは私たちにとってより良好で持続可能な社会を指向し、その実現に向けて思考し行動することを意味しています。環境創造学部における学びは、都市や福祉、地球環境といった対象に向けて私たちが主体的かつ創造的なアプローチを試みていくことです。こうした試みは、学内での授業にとどまらず、学外における授業や地域との連携においても展開されています。言い換えれば、「環境創造」という学部名称は、学部の教育・研究対象を明示しつつ、それにかかわるアプローチの方法を提起したものなのです。

そこで、大学生、特に本学部在学生の皆さんに対して一つの問いかけをします。いま皆さんにとって最も身近な「環境」とは一体何でしょうか、と。皆さんが現在生きているモラトリアムという猶予期間がまさにそうではないのか、と私は考えています。学問を通して教養を身につけ、興味や関心を広げ、趣味を深め、周囲の人たちとの関係を醸成し、時としてさまざまな出来事に悩みながらも前に進み、自らのアイデンティティーを形成していくことができ得る潤沢な時間は、ある意味で大学生に与えられた特別な「環境」といえるでしょう。

例えば、モラトリアムの期間に、働くという行為を通して社会経験を重ねることも大切なことでしょう。学部教育の特徴でもある学外授業で得た経験を活かした活動や、地域連携を通じたボランタリーな活動に注力するという選択肢もあるでしょう。また、公募されている論文や企画アイデアなどへのエントリー、未経験のスポーツや芸術文化活動などにチャレンジしてみるのもよいかもしれません。さらに、社会人となる自身の将来を見据えたインターンシップに早い時期から積極的に参加するという方法もあるかと思います。

こうしたことも含めて、まずは自分たちがモラトリアムの中にいるという事実を認識することから始めましょう。そして、先に示した「環境創造」が意味するところを手がかりに、このモラトリアム期間を自分の理想とする状況に近づけ変えていくために、自身が主体的に考え、行動に移してもらうことを切望しています。

なお、今回のごあいさつは、諸般の事情により本学部在学生に向けたものと致しました。

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