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2022年度教員養成コロキアム教養イベントが開催されました!

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2022年6月25日(土)に教職課程センター主催で「教員養成コロキアム2022」が板橋校舎多目的ホールにて開催されました。

教職を目指す学生、教育関係者の教養を深める目的で市民公開講座という形式で実施されてきた本イベントは、教職課程センター発足の2016年から数えて今回で12回目となります。また、来年2023年度に100周年を迎える本学の100周年記念イベントでもあります。"コロキアム"とは、ラテン語のコル(一緒に)とロキアム(話す)に語源を持つ単語で、「人と人との対話を大切にする学びの場」です。

今回のテーマは、『みんなで考える「ふつー」「アタリマエ」って何だろう⁉』でした。

オープニングとして、本センター靜哲人所長より挨拶を行い、また、今回都合により参加が叶わなかった内藤二郎学長からのテキストメッセージとして、配布資料にご挨拶を掲載いたしました。

その後、当センターの渡辺雅之副所長よりゲストのお二人の紹介があり、本イベントの主題となるトークセッションが始まりました。

ゲスト紹介

中島潤さん

中島潤さん

性の多様性に関する発信者。大学時代にマイノリティを取り巻く課題を学び、大学院にて社会学を専攻、修士(社会学)。「多様な生き方、多様な性のあり方」をテーマに発信を続け、児童向け書籍の監修や、市民学習プログラムのアドバイザーなどをつとめる。

星野ルネさん

星野ルネさん

カメルーン生まれ日本育ちの漫画家。「日本の人々に、僕について、世界について、ほかの人たちについて知ってもらいたいのです。誰もが同じではないこと、日本人でさえ同じではないことをわかってほしい」。代表作「まんがアフリカ少年が日本で育った結果」毎日新聞社

最後はクロージングとして、本センター羽田聡副所長より謝辞があり、盛況のままイベントの幕が下りました。

アンケート一部紹介

当イベントの参加者は、本学の学生を中心に他大学、教職員、市民を含めて110名。アンケートでは沢山の感想が寄せられましたが、その一部をご紹介します。

  • 自分は今まで「あたりまえ」や「ふつう」という言葉をなんとなしに使っていたが、これらの言葉がとても強い力を持っているという事がよく分かりました。今後自分が社会の中でマイノリティとされている人々と関わる時には先ずその人の属性を見るのではなく個人を見るようにし、配慮が必要な場合には消極的な配慮ではなく積極的な配慮を行なっていきたいと思います。(本学学生)
  • (ゲストの中島潤さんの話の中で、自分がマイノリティと感じた際に)子どもの頃はトンネルの中にいるようで、自分が大人になれるのか、生きていけるのか、分からない不安がある。という話は気持ちがすごくわかりました。中島潤さんが仰っていたロールモデルの不在は子どもにとってだいぶ辛いことだと思います。大人がそんな子どもたちに大丈夫だよ。ちゃんと大人になれるよという具体的な示し方はとても大切だと気付きました。(本学学生)
  • 普通や当たり前という言葉に、子供の頃から違和感は抱いていましたが、なかなか発信できる世の中ではなかったように感じます。近年、たくさんの人が多様な生き方があり、それについて対話し考えていくということが、非常に重要なことだと改めて感じました。発表されていた方々や、学生さんの熱意が伝わってきました。現職の教員として、今回の講演で学んだことを生かして参ります。ありがとうございました。(中学校教諭)