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教員養成コロキアム2019秋が開催されました!

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2019年11月16日(土)、板橋キャンパスで本センター主催の「教員養成コロキアム2019秋」が開催された。

第1部:特別インターンシップ報告

2019年11月16日(土)、板橋キャンパスで本センター主催の「教員養成コロキアム2019秋」が開催された。キャリア支援として位置づけられたこのイベントには3年生・4年生を中心とした169人の学生と、15人の教職員が参加した。


当日は2部構成で行われた。


第1部の冒頭、所長の靜哲人教授が挨拶し、「現代の教育の課題は『森を見て木を見ず』であり、木を守るのは個々の教師の役割である」と述べた。

次いで、本センターが例年実施している沖縄県名護市における特別インターンシップに参加した学生4人が登壇し、昨年の活動内容を報告した。特別インターンシップは2019年1月から2月の約1週間、ホームステイをしながら現地の学校で学校体験を行う本学独自のプログラムである。東京や埼玉の学校現場との教育文化の違いや、人々の暖かさ、助け合う仲間の大切さを実感するとともに、基地問題などのアクチュアリティに触れて社会認識を深めたことが語られた。

第2部:本学卒業生・在学生によるトークセッション

第2部では、教員採用選考試験に合格した3人の4年生と、既に教壇に立つ4人の卒業生によるトークセッションが行われた。先輩からの励ましとアドバイスによって教育実習への不安を和らげるとともに、学校現場のリアルな実態を語り、教員の仕事の苦労ややりがいについて実感を持って理解してもらうことで、教職課程を学ぶ学生をエンパワーすることを目指した企画である。

まず、今年教育実習を経験した4年生からは、「準備は早く始めるほど良い」、「しっかり準備してもうまく行かないこともあるが、実習先から時間を借りているという謙虚な気持ちを持って積極的に臨めば実りあるものになる」など、実体験に基づいたアドバイスがなされた。

卒業生からは、「やめたいと思うことも何度かあったが、同僚からの励ましや、子どもの変化を見て、続けることができている」、「何年経っても100%思い通りに行く授業はない。失敗しながらも成長していくために日々研鑽することが大事である」などのメッセージが送られた。

4年生・卒業生から共通して語られたのは、子どもの成長に関わることができるという教職の代えがたい魅力についてであり、教職課程でしっかりと学び、一人でも多くの後輩が現場で活躍してほしいとエールが寄せられた。

最後に、専担教員の児玉佳一講師が挨拶し、「教師は教育という営みを最前線で守る仕事であり、教師を目指す方はその気持ちをもって頑張ってほしい。また、教師以外の道へ進む方も教職課程での経験を活かして教育や学校をサポートしてもらいたい」と締めくくった。

なお、本イベントは教職課程センター教職員のFDとしても位置づけられるものである。「卒業後の学生の姿を見て、より長い目で学生の成長を捉えるきっかけとなった」(教員)、「卒業後の支援も大学の教職課程運営の重要な役割であることを認識した。本行事は在学生と卒業生だけではなく、卒業生同士の交流も期待できる機会。今後は多くの卒業生にも出席してもらえるように周知を強化したい」(事務職員)などのコメントがあった。