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教員養成コロキアム「命に国境はない-子どもたちの未来(あした)のために大人や教師は何をすべきか?!-」を開催しました!

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2019年6月15日 大東文化大学板橋校舎「多目的ホール」にて「教員養成コロキアム-教養イベント-」を開催しました。「命に国境はない-子どもたちの未来(あした)のために大人や教師は何をすべきか?!-」をテーマに、フリーランスエイドワーカー(イラク人道支援ワーカー)の高遠菜穂子さんを講師にお迎えしました。イベントは、教職センターの靜哲人所長の挨拶に続き、高遠さんによる全体講演が行われました。

写真や動画を使用しイラク戦争の背景や現状がリアルに語られました。「はじめて知った」という参加者も多く、紛争に巻き込まれたり、難民となって命の危機にある子どもたちの状況は身につまされる人も多く、人ごとではなく自分の問題として、平和について考えさせられる時間となりました。

パネルディスカッション

全体講演のあとは、教職センター渡辺雅之副所長をコーディネーターにして、学生スタッフとのパネルディスカッションも行われ、テーマを深めるトークが展開されました。

全体講演のあとは、教職センター渡辺雅之副所長をコーディネーターにして、学生スタッフとのパネルディスカッションも行われ、テーマを深めるトークが展開されました。

本学学生のみならず、多くの教職員や板橋区民の方もご来場いただき計200名の参加で、盛会のうちに幕を閉じました。

参加者の感想より

  • 戦争を始めるのは簡単だが、なかなか終わらせることができない。日本は平和を守る、戦争をしない国ではなく、「戦争を止める国」にならなくてはならない。将来、子供たちが安心して暮らせる世の中を作るために私たち教師を目指す人たちはなにができるのだろうか。それは、戦争について正しい知識を身につけて、真実を後世に伝えていくことである。真実を知るためには、高遠さんのように人道活動支援家として実際に現地に足を運ぶことが、一番良いのだが、なかなか難しいのが現実である。私たちが日常でできることはメディア・リテラシーを身につけることである。日本は情報鎖国だと言われている。報道されていることはほんの一部でしかない。だから、他の国のメディアなど幅広いメディアから情報を収集することが大切である。わたしはこれから、世界で起きていることに関心を持ち、正しい知識を身につけ、それを発信していけるようになりたい。
  • 高遠さんたちの行っている支援活動は、微力ではあるかもしれないが確かな意味を持っている。戦火の外にいる私たちだからこそ、現状を正しく理解し考えていくことが重要だと思う。そのなかには、支援活動に関する問題を「自己責任」として終わらせてはいけないと考えた。
    今回の講演会はとても大きな成果を得られたと思う。知ろうとしなければ知ることのなかったことを、確かな事実と経験者の言葉をもって知れたことが大きい。私はこの経験をもって、広い視点をもって考えることの大切さを知った。

企画準備から当日の運営まで頑張ってくれた学生有志スタッフ(敬称略)

向井 景一郎、濵崎 柚詩、黒瀬 泰雅(日本文学科)、 石毛 菜々、田中 姫麗(英語学科)