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学部長からのごあいさつ

外国語学部長 姫田麻利子

大東文化大学は2023年に創立100周年を祝いましたが、外国語学部の開設は1972年。中国語学科と英語学科の2学科で出発しました。日本から海外への観光旅行自由化が1964年ですから、学部開設の頃は、多くの人にとって「外国」が身近になった時代でした。

1993年には日本語学科が加わりました。学部開設から半世紀を経て「外国」との距離感やイメージは多様化しています。アニメを見てドイツに行きたくなった人が、同じアニメが好きなフランス人と東京で出会い、英語と日本語を混じえて話すこともあるでしょう。また、友だちのルーツの国の言語や、まだ訪れたことのない親の出身地の言語を学びたいと考える人も、今は珍しくありません。

従来の言語の境界を越えて、自分なりのことばの使い方を生み出す人も増えている今日、境界を前提とする「外国語」という呼び名は、50年前ほどの引力を持たなくなっているのかもしれません。しかし、この名称は、本学部が積み重ねてきた教育─境界を越え、言語と文化のあいだに立つ人を育ててきた歴史─の象徴でもあります。

多様な意欲を受け止めるため、中国語学科には、社会(ビジネス)コースと言語(通訳翻訳)コースが、英語学科には、英語コース(英語学系、地域文化学系、観光・多文化系)と2言語コース(英独系、英仏系)が設けられています。

越境の経験も重視し、豊富な留学プログラムをそろえています。

日本語学科は少人数のためコース制ではありませんが、日本語学、日本語教育、日本文化など幅広く学ぶことができます。

それぞれの関心や将来像に応じて、専門性を深められます。

 

AIによって理解すること、伝えることは、以前よりも容易になっています。しかし、相手との距離を測り、ことばを繊細に選ぶ力、相手が使ったことばの含意と重みに向き合う力を、AIは担うでしょうか。その力は、人を介した学びと固有の経験の時間の中で育まれます。

本学部は、複数の言語文化のあいだに立つ人を育てる場として、次の半世紀に歩みを進めています。