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中国語学科

吉田慶子ゼミ シンガポール研修報告

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「多文化共生社会と中国語」をテーマとする吉田慶子准教授担当中国言語情報演習(ゼミ)では、ゼミ研修として9月2日から6日までシンガポールを訪れました。

 

シンガポール最大の華人組織「シンガポール宗郷会館連合総会(新加坡宗郷會館聯合總會)を訪れ、事務局長馬進強氏よりシンガポール華人の歴史と多文化共生の状況などについてレクチャーを受けるためです。

 

馬事務局長のお話によると、シンガポールにおける多文化共生の基本理念は「理解、尊重、協調、貢献」という四つのキーワードで概括することが可能であり、「異なる民族、人種の相互理解と尊重を前提に、相互利益の調整を図りながら、各エスニックグループは主体性をもって地域社会、国家に貢献する」という内容であるとのことです。

 

4泊5日という短期間の研修でしたが、ゼミ生たちにとっては、中国、マレーシア、インド、アラブ等多様な文化が融けあった社会を体験するとともに、華人社会の多様性を理解する良い機会となりました。

 

滞在中、学生たちは多様なエスニックグループと出会うことで、相手によって中国語、英語、日本語を使い分けてコミュニケーションを図っていかなければならない状況を直接体験し、これまで学んできた中国語は中国大陸のみならず、東南アジアにおける華人社会においても重要な位置を占めることを改めて認識し、「中国語の世界」から「世界の中の中国語」へと意識転換する契機とになりました。