Professor

教員紹介

山本裕子

専門分野・研究テーマ

  • 経済法

 

担当講義

経済法・国際経済法・法学特殊講義1B(消費者と法)・専門演習

 

略歴(学歴・職歴)

1999年9月 横浜国立大学大学院博士課程後期修了・博士(学術)

2009年4月 大東文化大学法学部教授(現在に至る)

2010年4月~2017年9月 放送大学客員教授

研究業績

著書・論文等

「販売店契約における優越的地位の濫用―流通業者の販売能力を超える仕入れの強制について」大東法学32巻2号59-82頁

「アスファルト合材の製造販売業者による排除措置命令・課徴金納付命令取消請求訴訟について―東京地裁令和5年3月30日判決(令和2年(行ウ)第31号排除措置命令等取消請求事件。公正取引委員会審決等データベースシステム―)」公正取引875号76-81頁

「JCHOが発注する医薬品の入札における卸売業者による談合」ジュリスト1576号134-137頁

「後発医薬品の仕切価に関する共同行為が不当な取引制限にあたるとされた事例」ジュリスト1539号109-112頁

「NTN株式会社に対する審決―軸受製造販売業者による価格カルテル事件」公正取引833号46-51頁

主な活動

  • 2011年9月~2021年9月 厚生労働省厚生科学審議会臨時委員
  • 2015年7月~現在 独立行政法人国際交流基金 契約監視委員会委員

学生へのメッセージ

将来、どんな生活を送るにしても、無人島で孤独にサバイバルするとか、無法地帯に身を投じるとか、そのような極限状態に陥らない限り、法はみなさんの身近にあります。あまりに近いので、その存在を意識する機会が少ないかもしれませんが、司法試験を受けたいわけではないから、公務員試験を受けたいわけでもないから、法律の勉強をしても人生に役立てる機会はないと考えて、法学部を進路の選択肢から外してしまうのはもったいないと思います。「法を学ぶ」ということは、マニアックな判例や学説を知っている「モノシリ」になるためではなく、社会の一員として、問題解決能力を身に付けるための訓練であると考えているからです。

末弘厳太郎という法学者が、法学部に入学した新入生に贈ったメッセージには、「大学の法学部で勉強したことなど忘れてしまった」という人であっても、法を学んだ経験のない人とは異なる問題解決能力を持ちうること、法を学ぶ上で注意すべきことなどが書かれており、今から80年以上前の言葉ですが、現在でも法を学ぶ人へのメッセージとして色褪せることはありません。青空文庫というサイトで読むことができますので、一度読んでみることをお勧めいたします。

https://www.aozora.gr.jp/cards/000922/files/47098_31034.html