
スポーツ・健康科学部健康科学科の学生が産学連携で開発した新感覚・健康ノンアル飲料の商品発表会が7月16日、東松山キャンパス「DBすこやかカフェ」で開催されました。
本プロジェクトは、栄養学研究室(蕪木智子健康科学科教授)の研究成果をベースに、蕪木教授がイベント全体のコーディネートを担当し、武蔵ワイナリー株式会社(埼玉県小川町)と「13 Coffee」(東松山市)の協力を得て進められたものです。

ポリフェノール5倍!赤ワインの澱から生まれた新感覚シロップ
キー素材となるのは、完全無農薬でワインを造る武蔵ワイナリーの醸造過程で生じる「赤ワインの澱(おり)」です。
この澱には、通常の赤ワインの5倍以上ものポリフェノールが含まれています(※特許出願中[特願2024-096101号])。学生たちは13 Coffee・阿部さんのアドバイスのもと、アルコールを抜いた「ワイニーシロップ」を開発。ワイン特有の芳醇な香りと酸味を保ちつつ、上品な甘さを両立させた「ナチュラルな健康甘味」として、渋みを抑え、レモンで鮮やかさをプラスするなど、味と見た目のバランスを追求しました。
共同開発パートナーである13 Coffeeの阿部さんは、福島洋一健康科学科教授がモデレーターを務めた対談の中で「お客様に提供する視点から、素材を入れすぎず両者の個性を活かせるバランスや、飲みたくなるような見た目についてアドバイスしました」と開発の裏側を明かしました。
阿部さんは「多様な視点を持つ学生の皆さんと一緒に開発できたのは素晴らしい経験でした」と、地域と大学が連携する喜びを語りました。


モノづくりのやりがいと授業だけでは学べないリアルな経験
登壇した健康科学科4年の田口紗衣さんからは「最初はワインの澱のことが分からず、どうやったら美味しい味にできるか調整するのが一番大変でした。実際に『飲んでみたら意外と美味しい』という声をたくさんいただき、やってよかったと感じています」といった声がありました。
同4年の岡井陸人さんは「商品の販売にあたってはさまざまな申請や各種許可取りも学生自身が経験し、実際に物を売るための準備の苦労など、授業だけでは得られない大きな学びがありました」と、リアルな社会実装を肌で学ぶ機会となった実感を伝えてくれました。


挑戦は今後も続く
会場ではメイン商品「ワイニーソーダ」などの試飲が行われ、来場の学生からは「普段ワインは飲まないが、飲みやすくて美味しい!」と驚きの声が上がりました。
今後の研究プランとして蕪木教授は、「今後は、動物試験およびヒトでの摂取試験を通じて、血糖値コントロール、肥満抑制、筋疲労軽減などに対する効果を検証していきたい」と、エビデンス構築への展望を語りました。
本プロジェクトは、「地域資源の循環」「実践的な学び」「持続可能な健康」の3つを柱とし、一過性のイベントに留まらず、後輩たちの実習とも連携しながら「持続可能な社会実装モデル」を目指していきます。
サイエンスの力で、美味しく健康的な商品を社会へ届ける学生たちの挑戦はこれからも続きます。









